『スカイ・イタリア』によりますと、プレミアリーグのエバートンに所属するモイゼ・ケーン選手が現地28日夜にトリノに到着したとのことです。29日(日)にメディカルチェックが予想されるため、電撃復帰が目前に迫っています。
ケーン選手は2000年2月生まれの21歳。ユベントス下部組織出身でアッレグリ監督が率いた 2018/19 シーズンにセリエAで6得点を記録している FW です。
ただ、サッリ監督が就任した2019年夏にチームを退団。エバートンへと移籍しました。
エバートンではプレミアリーグへの適応に苦労したものの、2020/21 シーズンに期限付き移籍をした PSG では存在感を発揮。リーグ戦で13得点、チャンピオンズリーグで3得点と結果を残しています。
したがって、イタリア国外での経験を活かせるかが注目点となるでしょう。
ユベントスがケーン選手を電撃復帰で獲得に乗り出した理由は2つ考えられます。1つは「ユベントスのクラブ内育成選手」であること、もう1つは「税制優遇の恩恵が期待できる立場」であることです。
『クラブ内育成選手』がピンソーリョ選手しかいないユベントスはチャンピオンズリーグの登録リストから外す選手に頭を悩ませることになります。ケーン選手はその問題を起こさない立場ですから、登録枠が獲得時に問題となることはありません。
それだけでも大きいのですが、ケーン選手は2シーズンに渡ってイタリア国外でプレーしていたことで税制優遇措置の対象となる可能性もあります。こちらはクラブ財政が恩恵を享受することになるため、素早く交渉をまとめたことは評価されるべきと言えるでしょう。
下部組織出身のケーン選手がチームに電撃復帰することが正式発表されるのかに注目です。