ユベントスは公式サイト上で取締役会が行われたことによる決定事項をプレスリリースとして発表いたしました。複数年の経営戦略およびアリバベーネ氏の招聘に関する言及のある内容となっています。

プレスリリースの概要は以下のとおりです。
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- 取締役会はコロナ禍が 2019/20 から 2021/22 までの3シーズン分の影響について分析
- 直接および間接的な悪影響は総額3億2000万ユーロと試算
- クラブの 2019/20 から 2023/24 シーズンまでの長期戦略目標を確認
- 最大4億ユーロの増資についてのガイドラインを設定
- サッカー事業分野の権限をマウリツィオ・アリバベーネに付与
「会計データを見るとユベントスが増資に向けた動きをする可能性がある」と経済紙が報じていましたから、取締役会での動きに衝撃を覚える人は少ないでしょう。
コロナ禍で生じた損失が概算額で見えたこと、アリバベーネ氏がクラブ経営の実務責任者として再建に乗り出すことなどが “予告” されたプレスリリースとなっています。
なお、ユベントスは現地7月1日にアリアンツ・スタジアムでアニェッリ会長の記者会見が予定されていると『トゥット・スポルト』が報じており、新・執行部の発表と今後の経営戦略に関する説明が行われるものと予想されます。
パラティーチ CFO 時代の『拡大戦略』は会計的に不可能ですし、2021/22 シーズン以降は “コロナ禍で上乗せされた負債分” の解消にも取り組むことを余儀なくされるため「戦力が歪な状態」での結果を出す必要も生じることでしょう。
その点では “新米監督” で経験値の乏しいピルロ監督が切れたのは致し方ない部分もあったと考えられます。
会計上の新シーズンを迎えたユベントスがどのような経営戦略でコロナ禍による影響が大きく出ているサッカー界を生き残ろうとするのかに注目です。