『スカイ・イタリア』によりますと、シモーネ・インザーギ監督が契約延長に土壇場で翻意したことで監督不在となったラツィオがサッリ監督と就任交渉を行っているとのことです。
今夏でユベントスと袂を分かつため、障害は少ないと言えるでしょう。
サッリ監督は2019年夏に3年契約でユベントスの監督に就任。3年目に該当する 2021/22 シーズンは「オプション」となっており、2021年5月31日までにオプションが行使されない場合は250万ユーロの違約金が支払われて契約が終了する形式でした。
ユベントスはサッリ監督を就任1年目で解任しており、3年目も手元に引き止めておくオプションを行使することはあり得ません。これは違約金よりも高額な監督年俸を支払うことになるからです。
現にユベントスはオプションを行使せず。サッリ監督は2021年7月1日からは “フリー” となるため、インザーギ監督の翻意で監督の座が空位になったラツィオが就任に向けた交渉を行っているという状況にあります。
実際に就任するかは「サッリ監督との間で年俸面での折り合いが付くか次第」です。
ラツィオはターレ SD がトスカーナ州にあるサッリ監督の自宅で交渉中と報じられていますが、年俸面がネックであることは言うまでもありません。ラツィオのオファーは最大でも年俸200万ユーロほどと予想されるため、サッリ監督がそれで満足するかが最大の問題です。
チーム編成面では「(上位勢の中では)選手層が薄い」という問題もあるものの、こちらはサッリ監督がメンバーを固定することを好む指揮官であるため障害にはならないでしょう。
苦労するならインザーギ監督の下で 3-5-1-1 に適する選手を中心にしたチーム作りをしてきたため、サッリ監督が要求する SB として計算ができる DF がいるか次第でチーム作りのペースが上がらない場合と考えられます。
ユベントスとしてはサッリ監督に支払っていた年俸分の負担から解放されることが確定しました。徐々にですが、損切りが確実に進んでいることは評価点でしょう。