『メディアセット』などによりますと、ブッフォン選手が場合によっては今季終了時での現役引退を決断する可能性があるとのことです。選手側が所属クラブに何を求めるか次第と言えるでしょう。
ブッフォン選手は1978年1月生まれの43歳。ユベントスとの現行契約は今季終了時までですが、“第2GK としての選手契約” なら来季も提示される可能性が十分にあります。
ただ、選手側が待遇面で不満を抱えているようだとのこと。これは『メディアセット』だけではなく『ガゼッタ・デッロ・スポルト』も同様に報じていることから契約延長交渉が頓挫することも考えられます。
要するに「現役選手としての引き際」に関して、選手とクラブ(=ユベントス)の間に齟齬があるのでしょう。
ブッフォン選手のユベントスにおける正 GK としてのキャリアは 2017/18 シーズンに終わりました。最終節で #UN1CO と「唯一無二」を示す言葉で送り出したのですから、そこでピリオドは打たれています。
一方で「ブッフォン選手を正 GK 待遇で迎えるクラブがあるか?」と言われると回答に窮することが実情です。現代では GK も足下の技術が求められますが、ブッフォン選手はこの部分で評価されて来た選手ではありません。
また、1シーズン限りでの引退が有力な選手に “特殊なポジション” を託す判断をするクラブは「降格争いを強いられるクラブ」がほとんどです。そのため、今季のコッパ・イタリア決勝を現役最後の試合にする可能性が指摘されているのです。
ブッフォン選手の立場は第2GK ですから、ユベントスは無理な引き止めをすべきではないでしょう。もちろん、(一定の出場機会の保証など)選手側からの要望に対して譲歩する必要もありません。
クラブを健全に運営するために必要不可欠である “ガバナンス” が機能していることを示すことができるのかに注目です。