『メディアセット』によりますと、ユベントスとの現行契約が残り1年になっているロナウド選手の復帰に古巣のレアル・マドリードはあまり乗り気でないとのことです。獲得するメリットが少ないため、現状では復帰の可能性は低いでしょう。
今年36歳になったロナウド選手はキャリアの最終盤を迎えており、能力を活かすには制約があります。それに対する解決策を見出しているのは「ポルトガル代表」でしょう。
- 4-2-3-1 を採用し、ロナウドを1トップで起用
- 2列目はB・シウバ、B・フェルナンド、ジョッタ
- ボランチの一角はセルジオ・オリベイラ
2列目は『偽9番』としてプレーできる選手を配置し、ロナウド選手が流れて来たポジションの選手が最前線(またはB・フェルナンデス選手のいる中央)にスライドすることでバランスを保っています。
このような特長を持った選手を既に擁しているのであれば、ロナウド選手を獲得する価値はあるでしょう。しかし、ロナウド選手の周囲を固める際に核となる選手が見当たらないなら、金銭的な部分においても獲得に乗り出す動機は少ないと思われます。
移籍先として名前が出ているレアル・マドリードですが、ロナウド選手を活かせる選手はいます。ただ、『経営的な理由』で獲得を見送ることでしょう。
これは「ロナウド選手がレアルに貢献するために残された時間」と「獲得候補と噂される選手(=ムバッペやホーランド)に残された時間」に大きな差があるからです。
後者が “5年以上” となると、さすがのロナウド選手でも所属クラブに還元できる経営的メリットで劣るでしょう。そのため、レアルの反応は皆無に近い状態なのです。
ユベントスがロナウド選手を放出したいなら、対象はマンチェスター・ユナイテッドにすべきです。ユナイテッドも「ロナウド選手の古巣」であり、交換トレードの対象となる選手はいます。
例えば、ユナイテッドでは失敗の烙印を押されつつあるファン・デ・ベーク選手はユベントスにとって格好の逸材でしょう。(アヤックス出身で23歳と若く、トップ下での貢献はラムジー選手やディバラ選手以上の期待ができるため)
ロナウド選手の去就がどのような結末を迎えるのかに注目です。