ユベントスのアッレグリ元監督が『スカイ・イタリア』の番組カルチョ・クラブに出演し、様々な質問などに応じていましたので発言の概要を紹介いたします。

マッシミリアーノ・アッレグリ氏:
「誰がオファーしたか?オファーはありました。レアルからの打診を受けましたが、ノーと言いました。その時点でユーヴェに私の言葉を伝えていたからです。
将来のことに関してはまだ何も知りません。今は何試合かを視聴していますし、監督の視点で誰を交代させるかなどのイメージをしています。6月になれば復帰したいと思っています。
スペイン、イングランド、すべてが魅力的です。もちろん、イタリアも良いですね。
私は常に選手とのバランスを取っていた人物です。サッカーに絶対的な真実はありません。バランスを取るべきです。古いタイプの監督が教えてくれたことを投げ捨てる必要はないと信じていますし、新しいものを捨てる必要もありません。
選手をもっと中心に置き、彼らと共に仕事をする必要があります。戦術は存在しますし、必要とされています。
今日の選手たちは監督の有能さを示すための道具になっているように映ります。良い監督は勝利し、価値を創造できる人物です。サッカーは組織における技術的な行動で構成されています。私達はサッカーの “イロハ” に戻らなければなりません。
アリゴ・サッキと私は多くの点で同意していません。私達はサッカーはチームスポーツであることには同意していますが、(サッキの求めるスタイルだと)パス能力に秀でた10選手が必要です。そうでなければトラブルに陥るでしょう。
(ユベントスと)袂を分かったのは自然なことです。見解の違いはあったものの私達は大方合意していました。最終的には会長の判断ですし、私は会長とは素晴らしい関係性にあります。
5年間は再現不可能であり、重要な移籍市場が形成され、若手有望選手たちが飛躍しました。
5年後に選手たちへ同じことを伝えるのは難しいと思います。これも彼らが私を交代させることを決めた理由の1つだと思います。ユーヴェ復帰?分かりませんし、言えません。
監督は異なるメンタリティーを持っていなければなりません。目標はクラブに長く留まることであり、クラブと提案内容を共有し、自らのアイデアを示さなければならないからです。
結果に加えて求められるのは価値をもたらすことだからです。
インテルはカップ戦から敗退後に上手く仕事をすることができています。バレッラやバストーニのような選手たちも成長しています。ですから私にとってはチャンピオンズリーグの準決勝に進出するだけの価値があります。
ユーヴェは多くが変わりました。インテルは昨年からコンテと共に素晴らしい仕事をしていますし、来年は偉大なチャンピオンズリーグにすることができるでしょう。
監督になることは非常に難しく、どのように監督になるのかを説明できません。
月曜日から土曜日までは監督がいる仕事で日曜日は異なるストーリーがあります。想定外の事態に対応しなければならないのは技術や戦術とは別物だからです。監督になる方法は本に記載されていません。
監督は感覚で生きていて、例えばカペッロは交代策で決して間違いをしません。コミュニケーションや人材管理などはこの仕事では非常に重要なものです」