イタリア五輪委員会(CONI)が 2020/21 セリエA第3節ユベントス対ナポリ戦を「未開催」と認定したことで、ラビオ選手の起用に思わぬ弊害が生じています。ユベントスにとっては迷惑な話と言えるでしょう。

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事の発端は「ラビオ選手が第2節ローマ戦で退場」したことです。これによりラビオ選手にはリーグから『1試合の出場停止処分』が科され、「対象試合は第3節ナポリ戦」でした。
ナポリ戦は『没収試合』の扱いですから、「試合は行われた(=ラビオ選手は出場停止処分を消化した)が、ナポリが会場に現れなかったため主審が試合を没収した」と言うことになります。
ところが、CONI が『未開催』としたことで「ラビオ選手の出場停止処分は未消化」となりました。リーグ側の認識を確認しておかないと、「出場資格のない選手を起用した(= 0-3 での敗戦)」となってしまいます。
そのため、状況を確認する必要があります。
現状を整理すると以下のようになります。
- 12月21日まで
- 第3節ユベントス対ナポリは『没収試合』
- ラビオ選手は出場停止処分を第3節で消化
- (CONI が判決を覆した)12月22日以降
- 第3節ユベントス対ナポリは『未開催』
- ラビオ選手の出場停止処分は『未消化』
- ユベントスは第14節フィオレンティーナ戦でラビオ選手を急遽ベンチ外
- 消化と認められるなら、第15節で起用可
- 未消化のままなら、第15節が出場停止の対象試合
もし、フィオレンティーナ戦を 0-3 で落とすことが分かっていたなら、ラビオ選手を使うべきだったでしょう。没収試合は 0-3 の敗戦扱いとなりますし、ラビオ選手の出場停止処分を消化できるからです。
しかし、未来を見通すことはできないため、ユベントスは不測のペナルティーを回避するために動いています。
「ラビオ選手の出場停止処分の消化が認められるか」で年明けの第15節ウディネーゼ戦で起用可能かに影響が出るため、リーグ側の判断を注視する意味はあるでしょう。
どのような判断が下されることになるのかに注目です。