2020/21 セリエC第13節が行われ、アウェイでオルビアと対戦したユベントス・Bチーム(= U-23)は一時は追い付くも試合は 2-1 で競り負けました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ノッキ |
DF | 33: デッリ・カッリ (C) 15: カペッリーニ 25: ゴッツィ(→ 1' st. 3: コッコロ) |
MF | 18: ディ・パルド 6: ペーテルス 8: ラノッキア(→ 12' st. 7: ペトレッリ) 34: ウェズレイ(→ 1' st. 17: F・コレイア) 29: モスティ(→ 1' st. 10: ファジョーリ) 19: ラフィア |
FW | 11: ブリヘンティ(→ 30' st. 2: ローザ) |
ザウリ監督は 3-4-2-1 を選択。ミッドウィークに行われたグロッセート戦からは5選手を入れ替え、攻撃陣は骨折で離脱したヴリオーニ選手の代わりにブリヘンティ選手が牽引する陣容で試合に臨みます。
試合は序盤から動く。10分にオルビアは右サイドのアルボレラが高い弾道のクロスを入れると、ファーサイドで空中戦を制したペニントンがヘディングシュートを決めて1点を先行する。
対するユベントスは直後の12分に縦に持ち出してエリナ内に侵入したラノッキアが折り返すも、中央に走り込んだブリヘンティに届く前に相手 DF のスライディングブロックで防がれてチャンスを逸する。
オルビアは前がかりになったユベントス DF 陣の背後を突くカウンターで追加点を狙うも、15分の抜け出しはゴッツィに、21分と29分に訪れた決定機は GK ノッキの好セーブに防がれてゴールとはならず。
試合構図がはっきりと出た前半は立ち上がりに先行したオルビアが 1-0 のリードで折り返すことになる。
前半に思うように得点機を作れなかったユベントスは後半開始と同時に負傷交代を求めたゴッツィを含めて3選手を交代。試合を動かそうと試みるが、膠着した展開は動かない。
それでも65分にF・コレイアの持ち上がりからパスを引き出したペトレッリが右サイドを駆け上がってきたラフィアに展開。ラフィアは勢いを活かした鋭いミドルシュートをゴール左下に決め、ユベントスが 1-1 の同点に追い付く。
ところが、68分に後方からのパスがずれたために伸ばしたラフィアの足が相手選手を蹴る形となったために危険行為で一発レッド。ユベントスは残り時間を10人で戦うことを余儀なくされてしまう。
何とか耐えていたユベントスだったが、82分に右サイドのアルボレラからハイクロスをファーサイドでペニントンが頭で折り返し、これをユベントスのプリマベーラ出身のウドーが押し込んでオルビアが再び1点をリードする。
このビハインドを跳ね返す力は10人のユベントスにはなかったため、試合はこのまま 2-1 で終了。勝点19のままで足踏みをすることになってしまった。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「残念です。良い前半でしたし、何度もオルビア陣内に侵入しましたがシュートに苦労しました。
後半はオルビアが良く守るも私達が同点にし、退場で試合が変わったものの取り返すことに挑戦しました。距離感を少し失ったこともあり、オルビアはピッチ幅を使ってゴールを見出しました。
成熟したチームなら、10人になった瞬間に勝点1を持ち帰ろうとしたかもしれません。ですが、ページをめくりましょう。事故は起きるものですし、3日後には再びプレーします。
2連勝後のこの敗戦が水曜日の試合に勝利するための適切なクオリティーとスピードを見出すエネルギー源となることを私は望んでいます。私達はチーム全体に完全な自信を持っています」
10人になったことが響いた試合ですが、失点の決定打になったのはデュエルの優劣でした。具体的にはデッリ・カッリ選手とペニントン選手の空中戦は後者に軍配が上がっており、それが最後まで響く結果となりました。
フィジカル能力の差は戦術で埋めることはできないため、CB の左右のポジションを入れ替えるなどの対策を講じなかったザウリ監督が責任を負うべき部分もあると言えるでしょう。
ただ、ドラグシン選手(トップチーム帯同中)やアルチビアーデ選手(コロナ陽性で隔離中)が起用できない事情があることも事実です。そのため、選手をかばって成長を促すことは育成年代への接し方として適切と言えるはずです。
Bチーム(= U-23)の次戦は12月2日に予定されている第11節ペルゴレッテーゼ戦です。オルビア戦と同じくアウェイ戦ですから、今節での反省点を活かしたプレー内容を示せるかが鍵となるでしょう。
Bチームの選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのかに注目です。