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ユベントスTVが “アマゾン・イタリア” の『プライム・ビデオ』で視聴可能となる

 ユベントスは公式サイト上で「ユベントスTVがプライム・ビデオ上で視聴可能になった」と発表いたしました。これはアマゾン・イタリアでの話ですが、動画配信サービスという点では DAZN が苦境に立たされることにもなり得るでしょう。

画像:アリアンツ・スタジアム
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 ユベントスは公式チャンネルである『ユベントスTV』を保有しており、以前は「有料衛星放送」だったものを「有料ネット配信」に切り替えて現在も運用中です。

 今回のニュースは「『ユベントスTV』がアマゾン(・イタリア)の『プライム・ビデオ』で視聴可能になった」というもので、イタリア国外に直接的な影響はありません。なぜなら、現時点では「イタリア国内における独自コンテンツに過ぎないから」です。

 ただ、長期的な視点で見ると、DAZN のような配信事業者にとっては逆風と言わざるを得ないでしょう。なぜなら、アマゾンは「スポーツのライブ配信事業」も狙っているため、強烈な競合他社が現れたことになってしまうからです。

 

 アマゾンは NFL と「試合のストリーミング中継」の新たな3年契約を今年締結しており、ライブ配信の実績は既に存在しています。そのため、「チャンピオンズリーグの放映権を獲得するのでは?」との噂が現実になったとしても不思議ではありません。

 ここで強みになるのは「『プライム・ビデオ』は全配信作品が見放題ではない」という点です。

 「人気の最新作」や「見放題期間が終了した作品」は別途料金がかかります。『ユベントスTV』も月額 3.99 ユーロが設定されています。ところが、定額配信を売り文句にしている DAZN はこれができません。

 そのため、DAZN のようなビジネスモデルだと『プレミアム価格を設定しないと採算が取れないコンテンツ』を獲得することが難しくなるのです。また、「保持し続けることが可能な映像コンテンツの容量制限」という制約もあるため、ストリーミング配信だけだと難しいと思われます。

 

 『ユベントスTV』が “アマゾン・ジャパン” の『プライム・ビデオ』でも視聴可能になれば、日本国内のユーザーにとっては朗報です。トップチームやBチームなどの公式戦は「ディレイ」で全試合が視聴できますし、契約トラブルは日本の法律に基づき日本語で対処できるからです。

 中継・配信の分野で起きている地殻変動にも注視する価値はあると思われます。