延期となっていた 2020/21 セリエＣ第3節が行われ、コモをホームに迎えたユベントス・Ｂチーム（= U-23）は2点のリードを許した状態からＡ・マルケス選手のゴールで1点を返すも 1-2 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
| 選手名 | |
|---|---|
| GK | 12: イスラエル |
| DF | 23: パロディ (C) 15: カッペリーニ 3: コッコロ（→ 19' st. 25: ゴッツィ・イウェル） |
| MF | 35: レオ（→ 1' st. 7: ペトレッリ） 20: レオネ（→ 19' st. 4: トロイアーノ） 8: ラノッキア 31: セクロフ（→ 13' st. 10: ファジョーリ） 27: デル・ソーレ 32: トンギャ（→ 42' st. 36: ダ・グラサ） |
| FW | 9: Ａ・マルケス |
コンテ監督代行は 3-4-2-1 を選択。前節ルッケーゼ戦での退場で2試合の出場停止処分を受けたＦ・コレイア選手の代役にセクロフ選手を抜擢し、パロディ選手とレオネ選手が先発する布陣でコモとの一戦に臨みます。
試合は5分にユベントスが右サイドからデル・ソーレが仕掛け、最後は逆サイドからトンギャがカットインしてシュートを放つも枠の上へと飛ばしてしまう展開で幕が上がる。
互いに決定機を作り出せない状況で均衡を破ることに成功したのはコモ。28分にガットやフェッラーリが中央突破を狙うもユベントス守備陣に引っかかったことで生じたこぼれ球を回収したアッリゴーニが右45度の位置から低い弾道のシュートを決め、1点を先制する。
対するユベントスは37分にパスカットに成功したデル・ソーレが持ち上がってクロスも、相手 DF の足に当ててしまって GK が難なくキャッチ。決定機を作り出せない。
ユベントスが1点のビハインドで迎えた後半にスコアを動かしたのはまたもコモ。56分に左サイドへのフィードに反応して抜け出したガットがその勢いを活かしてシュートを決め、リードを2点に広げる。
対するユベントスは77分にファジョーリからのフィードをペトレッリが最前線で落とし、それをＡ・マルケスがミドルシュートを決めて1点差に詰め寄ることに成功する。
その後も勝点1を目指して攻勢を続けたユベントスだったが、決定的な場面を作ることはできず。一方のコモもユベントスの気持ちを折る得点機を作るまでには至らずに試合終了のホイッスル。
結局、試合は 1-2 のままで終了。コモが勝点3を持ち帰ることとなった。
なお、試合後のコンテ監督代行は次のようにコメントしています。
ミルコ・コンテ監督代行：
「疲労があるにも関わらず、今日の最後は多くを出し切りました。現時点でターンオーバーが少ないのは自然なことですし、経験のある選手たちがいる良いチームと対戦した時に疲労はより顕著になるものです。
今日の試合では私達は最後まで留まっていましたし、ポジティブな点もあります。パロティやファジョーリのような重要な選手を発見しましたし、彼らは大きな欲求を持ってプレーしています。
今は日曜日にある難しい試合に対して集中しましょう」
起用可能な選手が限られている状況ですから、週2試合の日程では取りこぼしが出ることは止むを得ません。一方的な展開で敗れていない試合内容は評価されるべきだと言えるでしょう。
コンテ監督代行が喜んだパロディ選手は前十字靭帯の断裂から復帰した生え抜きの CB で、状態が戻ればセリエＢでプレーできる能力がある選手です。ファジョーリ選手も昨季から主力のポジションを掴んだ選手ですから、チーム力が上がったことは朗報です。
一方で、左サイドからの仕掛けでチャンスメイクをしていたＦ・コレイア選手の不在が響いた試合でもありました。前方へのロングフィードなど縦への速攻が中心で、カットインなどで相手守備陣を揺さぶることはあまりできない試合でした。
Ｆ・コレイア選手の全試合フル出場を前提にすることは非現実的ですから、プランＢを準備することが重要になるでしょう。
Ｂチームの次戦は11月1日（日）に予定されているセリエＣ第8節レッコ戦です。コモと同等の強さを兼ね備えたチームですから、次戦では「先手を取る戦い方ができるか」がポイントになるはずです。
コンテ監督代行がどのようにチームを微調整するのかに注目です。
