レガ・セリエAは公式サイト上で試合が未開催だった 2020/21 セリエA第3節ユベントス対ナポリ戦への裁定(PDF)を下しました。『ユベントスの勝利』および『ナポリの勝点1剥奪』の2つが下されています。
裁定が出される前日にはスパダフォラ・スポーツ相が「 “知恵” が示されることを期待している」と発言するなど横槍が入っていましたが、『問答無用の裁定』が下されました。
- 該当の試合はユベントスの 3-0 の勝利とする
- FIGC のプロトコルに違反したナポリから勝点1を剥奪する
イタリアメディアは「『(3-0 の)没収試合』か『勝点1の剥奪(で再試合)』のどちらか」と予想していましたが、結果は「両方」でした。ナポリには控訴する権利が残っているものの、決定が覆る可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。
まず、ナポリは「GK を含む13名以上の選手が起用可能」な状態にありました。これは「UEFA が定めたもの」ですから、(その準拠で一致した)イタリアは “後の国内事情” を理由に変更することはできません。
ナポリ側は「地元保健局が遠征を許可しなかった」と弁明しましたが、当局が遠征を禁じたのは「試合当日の4日(日)」で「ナポリは試合前日(= 3日)の時点で航空便とホテルをキャンセルしていた」とリーグ側は指摘しています。
これらの背景を踏まえると「ナポリが試合を放棄した」と結論付けざるを得ないですし、『再試合を前提に正式処分は保留』という裁定を下すことは無理でしょう。
一方のユベントスは試合開始を念頭に置いた準備をしていたため、今回のリーグ裁定に対する不満はないものと考えられます。
余談ですが、第2節ローマ戦での退場による1試合の出場停止処分を受けていたラビオ選手は処分を消化したしたことになります。不利益を被らずに済んだのはラッキーだったと言えるでしょう。
今季は “予想外のハプニング” に見舞われる可能性が高いため、イレギュラーな事態に見舞われた際にクラブやピルロ監督がどう対処するのかにも注目です。