レガ・セリエAは公式サイト上で「新型コロナの集団感染がクラブ内で発生した場合の規定(PDF)」を発表いたしました。開催が前提となっているため、クラブ内での予防が重要になる規定と言えるでしょう。
概要は以下のとおりです。
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- 陽性反応者が出た場合、最小13名が起用可能であること
- このメンバーの最低1名は GK であること
- 上記13名は当該チームで背番号が与えられた選手(= トップチーム登録)を基に算出する
- 少なくとも(GK を含む)13名以上が登録された状態で試合に参加できない場合、当該チームは 0-3 での敗戦となる
- 例外規定は存在
- 複数回発生してもペナルティーポイントは適用対象外
- 連続した7日間に同じクラブから10人以上の選手から陽性反応者が出た場合、リーグの会長は試合延期を自動的に命令する
- 上記の『自動延期』は各クラブに1度だけ付与される
- スーペルコッパとコッパ・イタリア準決勝以降は対象外
- 『自動延期』の権利を消費済みの場合、13名の選手を用意できないと 0-3 の敗戦となる
- 陽性の起点は「反応が出た初日」とする
- 陽性反応日から7日後に該当選手は “上述の10選手” のカウント対象外となる
- 各クラブはレガ・セリエAに陽性反応を証明する書類を送付する義務を追う
要するに、「1週間以内に選手10人から陽性反応者が出ると次節は自動的に延期」となる規定です。
1度目は『猶予』となる “ボーナス” を行使する権利があるため、国際Aマッチデー直前の試合が延期となるジェノアは戦力ダウンを最小限に留めることができるでしょう。
ただ、その権利を使ってしまうと残るは「陰性だった選手だけでの強行開催」か「没収試合による敗戦」のどちらかです。
したがって、昨シーズンの間にクラブ内でクラスターが発生したことで抗体保持者と見なされる選手が大量にいない限り、どのクラブもナーバスな対応を余儀なくされると思われます。
ユベントスではルガーニ選手とディバラ選手の2人は抗体を保持している可能性が高いため、クラブ内でクラスター(= 集団感染)が起きたとしても影響を受けない立場と見なせるでしょう。それ以外の選手は「離脱のリスク」があるため、予防策を採り続けるのは不可避です。
不可抗力と言わざるを得ない感染症対策を継続しながら成績を残すことができるのかに注目です。