『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』によりますと、ユベントスがルガーニ選手をバレンシアに放出するために本腰を入れているとのことです。ただ、ユベントス側の思惑どおりに進むかは微妙と言えるでしょう。

PR
開幕からの2試合を終えてルガーニ選手の出場機会がないため、CB の序列は「デミラル選手の下(= 5番手)」なのでしょう。そのため、以前に噂となっていたバレンシアへの放出に再び注力する形になっていると考えられます。
ただ、交渉が成立する可能性は低いと思われます。
ユベントスは「完全移籍での放出」を希望していますが、クラブ財政が火の車であるバレンシアは「期限付き移籍」を求めています。したがって、まずは「クラブ間で折り合いが付かない限りは話にならない」と言えるでしょう。
次に「ルガーニ選手の立場」が問題となります。
- 年俸
- ユベントス水準の高年俸がネック
- 年俸削減に応じるメリットが選手側には少ない
- 試合感の欠如
- サッリ前監督にほとんど起用されず
- 調子を取り戻させるには一定のプレー時間を与え続けることが必要
- 初の国外挑戦
「プレー時間を確保できればイタリア代表復帰は間違いない」という立場なら、選手は移籍に乗り気になるでしょう。
しかし、ルガーニ選手の場合は「プレー時間を確保した上で好パフォーマンスを見せること」が前提ですから、リスクを取る動機を見出すのは簡単ではありません。
しかも、ルガーニ選手が「ユーヴェを離れるのはエンポリに復帰する時だけ」という “確固たる信念” を持っている場合、ユベントス側がどれだけ放出に奔走しても結果は水泡に帰することになります。
このシナリオは頭の片隅に置いておく必要はあるでしょう。
ルガーニ選手の去就がどのような結末を迎えることになるのかに注目です。