イタリア保健省が発表している新型コロナの陽性反応者・死者・重症者の推移をグラフ化しました。減少に転じた様子は9月下旬時点で見られないものの、「微増」の状況が続いています。
PR
9月20日〜26日 (7日間平均) |
9月13日〜19日 (7日間平均) |
|
---|---|---|
新規感染者 | 1648 【+181, +12.3%】 |
1467 【+44, +3.1%】 |
死亡者 | 18 【+5, +38.4%】 |
13 【+3, +30%】 |
集中治療室 | 239 【+35, +17.2%】 |
204 【+48, +30.8%】 |
1日の平均で新規陽性反応者が1500人超と増加傾向にあることは事実です。ただ、死者や重症者を含む主要項目はいずれも「微増」に留まっており、欧州の中でも特異な状況にあります。
ロックダウン(=都市封鎖)は不要ですし、制限が緩和される動きが本格化することになるでしょう。
風邪による患者をゼロにすることが困難なのと同様に「新型コロナによる患者数のゼロ」を目指すと泥沼にはまることになるでしょう。陽性反応者の多数は無症状ですし、特別な治療をしなくても自然に回復します。
中程度から重症者への措置が遅れることが最大の問題なのですから、医療キャパシティーに余裕がある現状では「一定数の新規陽性反応者が生じること」を社会が受け入れられるかが経済を立て直すための前提条件と言えるでしょう。
ユベントスだけでなく、どのクラブもチケット収入を得たい立場にあります。上限1000人まで緩和されましたが、10月の国際Aマッチデー明けは上限をさらに引き上げたいところです。
イタリアが経済を再起動させるためにどのような政策を打ち出して実行して行くのかに注目です。