ユベントスは公式サイト上でBチーム(= U-23)の新指揮官にアンドレア・ピルロ氏が就任したと発表いたしました。なお、ピルロ氏は自身のキャリアの中で初監督となります。

アンドレア・ピルロ新監督は1979年5月生まれの41歳。ミランやユベントスでレジスタとして君臨し、2017年に現役引退をしています。
昨夏もユベントス・Bチームの監督就任が噂されたのですが固辞し、『スカイ・イタリア』の解説者を勤めていました。「復帰」はあり得る立場でしたが、復帰先が(より長い期間を過ごしたミランではなく)ユベントスだったことが少し意外と言えるでしょう。
ちなみに、Bチームに就任したピルロ監督の評価項目は「前任2監督がリーグ戦で残した成績を上回ること」です。
年度 | 監督 | セリエC | カップ戦 |
---|---|---|---|
2018/19 | M・ジロネッリ | 12位 (12勝6分19敗) |
グループ敗退 |
2019/20 【27節で終了】 |
F・ペッキア | 10位 (8勝12分7敗) |
優勝 |
2020/21 | A・ピルロ | ー | ー |
具体的に言いますと、「1桁順位でのフィニッシュ」です。それが達成できれば、Bチームに所属する若手選手も成長しているはずだからです。
一方で不安要素は「監督としての実力が全くの未知数」であることです。現役選手に対するカリスマ性は抜きん出ているものの、ポジショナルプレーが全盛期を迎えている現代サッカーでは「ボール奪取の仕組み」が構築できないようだと厳しい現実があります。
そのため、どのような価値観に基づいたチーム戦略を構築する指揮官なのかが最大の注目点になるでしょう。
ユベントスはトップチームの現監督であるサッリ監督がチームを上手く機能させることができておらず、(万が一)解任となった場合に「Bチームからピルロ監督の引き上げる」というオプションができたことはフロント陣には朗報です。
ピルロ新監督がトップチームを率いるに値するチーム管理を見せることができるのかに注目です。