ユベントスは公式サイト上でバルセロナとの間でアルトゥール選手とピアニッチ選手の交換トレードが成立したと発表いたしました。なお、ユベントスは7200万ユーロ+ボーナス1000万ユーロでアルトゥール選手を獲得しています。
発表されたプレスリリースは以下のとおりです。
トリノ、2020年6月29日 ー ユベントス・フットボールクラブは FC バルセロナと以下の点で合意に達したことを報告いたします。
選手アルトゥール・メロの登録権を4年分割7200万ユーロで獲得しました。購入額は契約期間中の達成度に関係して最大で1000万ユーロ増加します。ユベントスと選手は2025年6月30日までの5年契約を締結しました。
選手ミラレム・ピアニッチの登録権を4年分割6000万ユーロで売却しました。売却額は契約期間中の達成度に関係して最大で500万ユーロ増加します。この売却により4180万ユーロのプラスの経済効果がもたらされることになります。
現状では「クラブ会計が厳しい状況にあった両クラブが “錬金術” に手を染めた」と言わざるを得ないでしょう。
ユベントスの場合は「ピアニッチ選手の売却益(= 4180万ユーロ)」は 2019/20 シーズンで計上されます。一方で「アルトゥール選手の減価償却費・年間1440万ユーロ」は 2020/21 シーズンから会計上に現れるからです。
もちろん、選手が新天地で期待されたパフォーマンスを披露すれば、フロント陣の “補強” による成果だと評価されることになります。
なお、ユベントスは両選手の今後の動向についての言及はしていませんが、バルセロナはアルトゥール選手とピアニッチ選手は共に今季が終了するまで今のチームに留まると言及しています。
そのため、「指揮官が彼らをどう起用するのか」が注目点と言えるでしょう。
アルトゥール選手をどのポジションで起用するかは「来季(= 2020/21 シーズン)の監督人事が確定後」に考え始めるべきです。なぜなら、サッリ監督の去就が安泰とは言えない状況だからです。
過去にユベントスはブラジル人の中盤テクニシャンとしてジエゴ選手をブレーメンから獲得したものの、監督人事が固まる前の獲得だったことも影響し、チームから1年で去ったという失敗をしています。今回の取引は金額が大きいだけに取り返しが付かなくなる恐れがあります。
まずはユベントスが今シーズンをどのような成績・内容で終えることになるのかに注目です。