イタリア・サッカー連盟は公式サイト上で「2020年夏の移籍市場は9月1日から10月5日まで」と評議会で決定したと発表いたしました。なお、影響が及ぶのはイタリア国内で、「選手の新規登録が9月1日以降」という意味です。
新型コロナウイルスがヨーロッパ各国で感染拡大したことにより、欧州サッカーのカレンダーに大幅な遅れが生じています。中でも問題なのは「クラブと選手間の契約が切れる7月1日以降も公式戦が組まれていること」でしょう。
そのため、FIFA が音頭取りをする形で様々な対策が取られています。
イタリアではセリエAが8月初旬まで実施される予定です。UEFA のコンペティションに勝ち残っているクラブは8月下旬まで「2019/20 シーズン」が続くことになります。
ここで問題となるのは「7月1日以降に例年どおりの補強が可能だと不公平が生じる」ということです。だから、「(レンタルバックをしても)登録は不可」との通達が出される事態となっているのです。
ユベントスではアンデルレヒトに貸し出し中のピアツァ選手が(ベルギーリーグ打ち切りの関係で)7月1日以降に戻って来るでしょう。しかし、「公式戦でピアツァ選手を起用するには9月1日を待たなければならない」ということです。
選手を獲得することは例年と同じように可能ですが、『登録』に必要な窓口が開いていないため、移籍市場が活性化するのは夏が終わりに差し掛かってからだと考えられます。
ユベントスは今夏も「余剰人員の放出」を最優先に置かなければならない状況にあります。昨夏はそれに失敗したことによる痛手を負ったため、パラティーチ CFO がその反省を活かせるかに注目です。