『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などによりますと、ユベントスもベローナに所属する CB クンブラ選手の獲得に興味を示しているとのことです。
ただ、ユベントスは昨夏に CB 獲得のために大金を注ぎ込んだため、獲得手段は限られている現状です。

ベローナに所属するマラシュ・クンブラ選手は2000年2月生まれの20歳。アルバニアにルーツを持つイタリアとの二重国籍選手で、ベローナ下部組織の生え抜き CB です。
セリエAでデビューしたのは今季 2019/20 シーズンから。3バックを使うイバン・ユリッチ監督に左 CB を任され、第26節を消化した段階で先発出場18試合と「今季中に最も比較した若手超有望株」にまで成長しました。
ちなみにユベントスが失態をさらした第23節にも先発フル出場し、決勝点となった PK を奪取することになる強烈なヘディングシュートをお見舞いした選手です。
ユベントスがクンブラ選手の獲得に乗り出している理由は「インテルが動いているから」でしょう。要するに、マロッタ前 GM (現インテル CEO)の邪魔をしたいだけです。
ベローナ側が付けたクンブラ選手の値札は現時点で「2800万ユーロ+ボーナス700万ユーロ」と報じられています。
インテルが獲得に本腰を入れるのは「ゴディン選手に加えてシュクリニアル選手(かデ・ブライ選手)が退団する場合」です。そうでなければ(現状で間に合っていることから)、イカルディ選手の売却益はトナーリ選手の獲得費に回すと思われます。
一方のユベントスは “邪魔” をしたくても、切れるカードは限定されています。これは昨夏にデ・リフト(7500万ユーロ)、ロメロ(2600万ユーロ)、デミラル(1800万ユーロ)と CB に大金を投じた状態だからです。
したがって、「『ロメロ選手の保有権』と『クンブラ選手の保有権』を交換する」というオファーでベローナが首を縦に振らない限り、獲得成立は現実的ではないと言えるでしょう。
昇格組のベローナは「予想以上の躍進」をしているため、コロナ禍であっても資金的に困っている状況ではないのです。ユベントスのパラティーチ CFO がどのように動くのかに注目です。