イタリアのビンチェンツォ・スパダフォラ大臣が『ラ・レッパブリカ』に「セリエAを5月3日に再開するのは非現実的」と述べたことを『トゥット・スポルト』が報じています。収束が見えていないため、止むを得ない状況と言えるでしょう。

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- 「4月中のスポーツ禁止」を提案しようと考えている
- 練習なども規制の対象にするつもり
→ これまではオリンピックを理由に認められていた
これまでは「東京オリンピックが予定どおり開催される」との前提で、予選会に向けた調整や選手選考会は条件付きで認められて来ました。しかし、オリンピックが延期となったことから、基準が厳しくなると宣言されています。
5月3日にセリエAを再開しようとすると、4月中旬にはトレーニングができる状況になっている必要があります。その条件が整っていない現状では「再開延期」は不可避と言わざるを得ないでしょう。
ちなみに、イタリア国内での新型コロナウイルスの感染者数は以下のように推移しています。

21日に峠を越えたように見えますが、26日からは連日の新規感染確認者が6000人と高い水準になっています。1日あたりの死者数は600人〜1000人弱で推移しており、収束の兆しがあると言うのは時期尚早でしょう。
集中治療室での患者数がピークに達しているように見えることが「重症患者数のピーク」を示しているなら、数値の下落が「再開」を検討するサインになるはずです。
再開の目処が立っていない現状ではシーズン打ち切りの可能性が高まっていると思われます。