『スカイ・イタリア』によりますと、国営放送 RAI の番組 "Speciale TG3" に出演したスパダフォラ・スポーツ相が「セリエAを5月から再開できれば」との希望を述べたとのことです。ただ、状況次第との言及があるため、目標に過ぎないでしょう。
ビンチェンツォ・スポダフォラ大臣:
「5月3日のセリエA再開は私達が希望する日付です。しかし、確かなものではありません。なぜなら、この瞬間の決定には非常に大きな責任が生じるからです。
医療および健康の状況は絶えず変化を続けています。
今日の時点で5月3日は可能な日付ですが、私が確証を与えることはできません。また、5月3日からドアを開いて試合をすることを考えるのは難しいことです。今後の数週間で見ることになるでしょう。
5月3日に “通常の” 方法でスタートし、スタジアムが満員になることに私は非常に慎重となっています。1月半後でもまだ望みはあります」
イタリアの現状を見ますと、「5月3日にセリエAを再開できたら御の字」だと考えられます。
これはイタリア北部で深刻な医療崩壊が発生し、教育課程後期にある(国家試験を受ける前の)医師や看護師の卵を現場に投入せざるを得ない状況に追い込まれているからです。“学徒出陣” ですから、事態は深刻と言わざるを得ないでしょう。
でもその後、武漢の医療崩壊は
— いさ進一 (@isashinichi) 2020年3月18日
・15万人の医療従事者を全国から投入
・合計20万人の医療従事者に給料3倍+日額400元の手当
・食事はすべて無料提供
・1000万武漢市民の医療費も全て無料
・武漢に食品物資を大量投入
と、物量作戦で乗り切りました。他国には、なかなか真似できない取組でした。 https://t.co/4uquB9pZOH
医療崩壊を戻した(とされる)中国は中央政府の『物量作戦』で局面を乗り切りましたが、これは他国が真似できる芸当ではありません。その証拠に韓国・大邱(テグ)では依然として医療崩壊による死者が発生し続けているからです。
大邱がイタリアの “先行指標” となるはずですから、正常化には予想よりも時間を要することになると思われます。