UEFA は公式サイト上で今年6月からの開催が予定されていた EURO 2020 を1年先送りにすると発表いたしました。なお、空いた日程で各国のリーグ戦および CL/EL を消化する方向で調整するとのことです。
UEFA は現地3月17日(火)に加盟する連盟などの利害関係者とテレビ会議を実施。今年6月に予定されていた EURO 2020 の1年先送りが決定しました。
新しい日程は『FIFA クラブW杯 2021』と重複するのですが、FIFA のインファンティーノ会長は EURO 2020 の日程変更に全面的に協力するとのこと。
欧州勢は『FIFA クラブW杯』の新フォーマットに否定的でしたから、FIFA がクラブW杯を開催しようものなら、『EURO 2020』を理由に堂々と「ボイコット」を選択していたでしょう。そのため、メンツが丸つぶれになる FIFA は NO とは言えなかったと考えらえます。
ちなみに、ユベントスが残している 2019/20 シーズンの試合数は以下のとおりです。
- セリエA: 第27節以降の12試合
- UEFA CL: 1試合(最大6試合)
- コッパ・イタリア: 1試合(最大2試合)
4月上旬に試合を再開することができれば、予定されていた大会形式で6月末までに全日程を消化することは可能です。しかし、新型コロナウイルスによる影響が収まる見通しが立っていないため、大会フォーマットの変更は不可避です。
日時 | 日程案 A | 日程案 B | 日程案 C |
---|---|---|---|
6月3日 | セリエA第36節 | セリエA第36節 | セリエA第32節 |
6月7日 | CL/EL 準々決勝 | セリエA第37節 | セリエA第33節 |
6月10日 | セリエA第37節 | セリエA第38節 | セリエA第34節 |
6月14日 | CL/EL 準決勝 | (移動日) | セリエA第35節 |
6月17日 | セリエA第38節 | CL/EL 準々決勝 | セリエA第36節 |
6月24日 | EL 決勝 | CL/EL 準決勝 | セリエA第37節 |
6月28日 | CL 決勝 | CL/EL 決勝 | セリエA第38節 |
UEFA のコンペティションを再開するなら、5月を迎えた段階で週2試合ペースに戻っていることが絶対条件です。会計上の期日である6月を超えると FFP も関係する厄介な状況となるからです。
トレーニングもストップしている現状ではすぐにトップコンディションを取り戻せる訳ではありません。そのため、収束の兆しが見えてから数週間は要することになると思われます。