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アウェイでのリヨン戦のアップ中にボヌッチとマテュイディの “いざこざ” が発生したユベントス、空中分解の様相が強まる

 2月26日に 2019/20 UEFA チャンピオンズリーグ・ラウンド16のリヨン戦に敗れたユベントスですが、試合前のアップ中にボヌッチ選手とマテュイディ選手による “いざこざ” が『スカイ・イタリア』に捉えれており、チーム内が不穏な状況になっています。

画像:いざこざがカメラに収められたボヌッチとマテュイディ
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■ 試合前の “いざこざ” とボヌッチの試合後コメント

 騒動が起きたのはリヨンの本拠地グルパマ・スタジアムでのアップ中です。

 アップ前の時点でマテュイディ選手はベンチスタートが決定しており、ボヌッチ選手の目には「手を抜いている」ように映ったのでしょう。しかし、マテュイディ選手にとっては「言いがかりを付けられた」に等しく、不満のジェスチャーをしています。

 いざこざが起きていたのは誰の目にも明らかだったため、試合後にメディアから質問が出るのは当たり前のこと。そのため、ボヌッチ選手は以下のように説明しています。

 「18人全員が集中しなければならない。だが、何かが欠けていたことは明らかだ。先発した11人でさえも」

 リヨン戦で最も集中力が欠如していたのはゲームキャプテンだったボヌッチ選手でした。40分すぎにトコ=エカンビ選手にボールを奪われたシーンがその代表例でしょう。これではチーム内に不穏な空気が流れるのは当然のことなのです。

 

■ リーダーに適さない選手が政治力でリーダーになってしまったことが原因

 ユベントスがチーム内で空中分解の様相を呈して来た理由の1つに「ボヌッチ選手が主将という立場になってしまった」という点があります。なぜなら、ボヌッチ選手は『主将として適さないタイプ』だからです。

  • キエッリーニ(やバルザーリ)
    • 守備力は誰とコンビを組んでも『9』
    • 「経験」や「自信」の少ない若手選手をフォロー可能
      → 守備力『6』のルガーニに『7』の力を発揮させる
  • ボヌッチ
    • 守備力はパートナー次第
      • キエッリーニなら、ボヌッチの守備力は『9』
      • ルガーニやロマニョーリなら、『6.5』に下がる
    • 自分のことで精一杯で、パートナーのフォローは困難

 チーム状況に関係なく、高いレベルのプレーを見せ続けることができなければ、ユベントスの主将は務まらないでしょう。なぜなら、代表チームで主将を任される選手が数多く在籍しているからです。

 しかし、ボヌッチ選手にその能力がないことはミランに電撃移籍した 2017/18 シーズンに露呈しています。

 ルガーニ選手と同じ若手有望株の立場だったロマニョーリ選手とのコンビで結果を残せなかったのです。しかも苦境の状況から『主将』が真っ先に逃げ出しました。そのような主将が尊敬を得られないのは止むを得ないことと言えるでしょう。

 

■ ロナウドとディバラも不満を溜め込んでいる模様

 マテュイディ選手とボヌッチ選手のそりが合わないのは想定内です。前者はアッレグリ監督に重宝されていましたし、後者は “反アッレグリ” の現フロント陣と良好な関係にあるからです。

 ただ、リヨン戦のハーフタイム中にロナウド選手とディバラ選手が中盤 MF 陣のパフォーマンスへの不満を持った会話をしていたとの指摘は気になるところです。

ロナウド:「僕らは取り残されている。MF たちはサポートしてくれない」
ディバラ:「誰もボールを取っていない」
ロナウド:「分かってる。セカンドボールも。何もだ」

 守備に重点を置くアッレグリ前監督の時なら、前線の FW 陣が孤立するケースは起こり得ます。ただ、“高い守備ライン” を設定するサッリ監督のチームで FW 陣がサポートを得られないのは問題と言わざるを得ないでしょう。

 

 マロッタ GM とアッレグリ監督の時にも不満分子は発生していたはずですが、大事にはなりませんでした。チーム内に不穏な雰囲気が漂っている現状にパラティーチ CFO とサッリ監督がどう対処するのかに注目です。