ユベントスは公式サイト上で昨年の株主総会で取締役会に任されていた増資に関する作業が完了したと発表いたしました。なお、取締役会が権利を行使してからの流れは下表のとおりです。
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11月26日 (2019年) |
取締役会が株主総会で委任された「増資の権利」を行使することを発表。総額3億ユーロの新規株主の募集が始まる |
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12月18日 | 新規発行株式の 97.54% (= 2億9250万ユーロ)が購入されたと発表。残りの 2.46% は23日から証券取引所で販売されることに |
1月2日 (2020年) |
「増資の完了」が発表 |
「3億ユーロ分の増資」を発表し、新規発行株式の買い手を見つけることには成功しました。そのため、経営陣の目標は達成されたと言えるでしょう。
しかし、クラブ経営において問題となるのは「増資した3億ユーロを含めた資産の使い方」です。
3500万ユーロの移籍金で獲得したクルゼフスキ選手の減価償却費だけで年700万ユーロです。来季からは年俸分を含めた人件費は年1000万ユーロ超になりますから、現状では「緊縮の必要度がやや緩和する程度」の効果だと考えられます。
ユベントスのクラブ財政は 2019/20 シーズン前期決算が発表された時点で状況が明らかになることでしょう。少なくとも、人件費の削減は不可避であるだけに選手層のスリム化が上手く進行するのかに注目です。