スペインの『スポルト』によりますと、バルセロナからの退団が噂されているラキティッチ選手の移籍希望先はユベントスとのことです。ただ、ユベントスの中盤 MF は飽和状態であり、バルサによる移籍金の引き上げ工作の可能性が高いと言えるでしょう。
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ラキティッチ選手は1988年3月生まれの31歳。今季はデ・ヨング選手の加入やアルトゥール選手の台頭で出場時間を大きく減らしており、出場機会を求めた移籍が濃厚と見られています。
ただ、プレースタイルとユベントスの現状を見ると、選手の希望と報じられているユベントス移籍は難しいと言わざるを得ません。
- ラキティッチ選手のプレースタイル
- ボックス・トゥ・ボックス型
- 中盤なら、どこでもプレー可
- 高いボールキープ力とパス能力
- ユベントスの中盤 MF の現状
- MF を7選手抱え、余剰人員を抱える
- 「ピアニッチの控え」が第1希望
- ラキティッチ獲得には「エムレ・ジャンを放出した上で、さらに1選手の放出」が不可避
なぜなら、上述の理由があるからです。「1月の移籍がない」とは言い切れませんが、可能性はかなり低いと言えるでしょう。
ユベントスが中盤 MF で欲しいのは「ピアニッチ選手を休ませることができる選手」であり、ラキティッチ選手だと「宝の持ち腐れ」になる可能性が大です。ラムジー選手やラビオ選手と同等の年俸提示が不可避と思われる点もネックになるでしょう。
したがって、移籍先の本命と目されるアトレティコ・マドリードからさらに良い条件を引き出すための “当て馬” としてユベントスの名前が使われただけと思われます。
1月の移籍市場でユベントスは「獲得」よりも「トップページの人員整理」が求められている状況にあります。フロント陣が経営層からの要求を満たす働きができるのかに注目です。