『トゥット・スポルト』がマンチェスター・ユナイテッドに所属するポグバ選手のユベントス復帰は「無きにしもあらず」との論調の記事を書いています。拡大路線派のパラティーチ CFO が猛プッシュすれば、可能性は高くなるでしょう。
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記事が出る発端となったのはロコモティフ戦の勝利を喜ぶ投稿を自身のインスタグラムにしたボヌッチ選手に対し、ポグバ選手が「Capitanooo (= キャプテーーーン)」とコメントしたことです。
ユナイテッドでプレーすることへのモチベーションが疑問視されている中で上述のようなコメントをしたのですから、メディアが騒ぐネタになり得ると言えるでしょう。ちなみに、ユベントス復帰が噂される要因は以下のものがあると考えられます。
- ポグバ選手の現行契約は2021年まで
- ユベントスは増資による3億ユーロの資金を手にする(予定)
- パラティーチ CFO は拡大路線派で、ビッグネームを好む
デ・リフト選手を獲得する際に選手側の要求を「ほぼ丸飲み」したユベントスですから、ポグバ選手を復帰させるために同じことを繰り返したとしても不思議ではありません。
ですから、クラブが置かれている状況を無視した復帰話が何度も出ることになるのでしょう。
ちなみに、ポグバ選手を復帰させる際にネックになるのは以下の点です。
- 増資分(= 約3億ユーロ)を移籍金に費やせる訳ではない
- 昨シーズンの損失(= 約4000万ユーロ)補填に回す必要あり
- Bチーム用のスタジアムを建設した方が費用対効果が高いのでは?
- 中盤 MF は人員削減が必須
- 選手人件費も削減が不可避な水準
パラティーチ CFO は「獲得」に熱心ですが、「放出」や「削減」において素人同然の仕事をしている有様です。また、昨シーズンに若手有望株選手の大量売却で資金を捻出しており、経営的な余裕はあまり残されていないでしょう。
赤字決算が続く現状に歯止めをかけることができなければ、経営が行き詰まることになるのは時間の問題です。「ポグバ復帰」の夢を見るために必要な環境を整えることができるのかに注目です。