ユベントスは公式サイト上で大手ビール・ブランドのバドワイザーと3年間の公式ビール契約を締結したことを発表いたしました。空席となっていたスポットのスポンサー契約を得られたことは大きいと言えるでしょう。
ユベントスはカールスバーグ(デンマーク)とオフィシャル・ビール契約を締結していましたが、これが満了したため、ビール・スポンサーが空席の状況でした。
新たにスポンサー契約を締結したのは世界最大のビールメーカーであるアンハイザー・ブッシュ・インベブ(AB InBev)です。ベルギーのインベブ社がアメリカのアンハイザー・ブッシュ社を約6兆円弱で買収して誕生しており、様々なビールブランドを保持しています。
『バドワイザー』はアンハイザー・ブッシュ社の主力商品で、AB InBev のグローバル・ブランドの1つでもあります。
バドワイザーのスポーツ面での露出は「スーパーボウル(NFL)」や「FIFA W杯」が著名であり、ユベントスのスポンサーとなることで「クラブチーム」を使った販路拡大を想定していると考えられます。
成長戦略を描くユベントスが「今後の重要市場」と位置付けているのは中国や東南アジアです。これは今季リーグ戦のキックオフ時間からも事実と言えるでしょう。
中国や ASEAN 諸国は「さらなる成長」が期待できるため、ユベントスの実質的な親会社である FCA は「ジープなどの車両販売を拡大させることでユベントスへの出資分を回収したい」という狙いで経営戦略を立てているはずです。
AB InBev も「中国や ASEAN 諸国」での販路拡大は重要ですから、(市場開拓のために資金を投下することが見込まれる)ユベントスと歩調を合わせることが理に叶っていると判断したのでしょう。
シナジー効果が発揮され、双方が満足するスポンサー契約となるのかに注目です。