ユベントスは公式サイト上で現地10月3日にクラウディオ・マルキージオ選手がアリアンツ・スタジアムで現役引退を表明し、記者会見を行ったと発表いたしました。
マルキージオ選手は1986年3月生まれの33歳。トリノ出身でユベントス下部組織で成長し、エンポリに期限付き移籍をしていた 2007/08 シーズンとゼニトでプレーした昨シーズン以外はすべてユベントスでキャリアを過ごしました。
テクニックと走力を兼ね備えた万能型の MF でしたが、2016年4月に行われたパレルモ戦で前十字靭帯を断裂したことが「(結果的に)キャリアの大きな分岐点になった」と言えるでしょう。
その後はひざに不安を抱えた状態が続き、コンディションが上がり切らないシーズンとなっていたからです。また、ひざの手術を再び強いられたことがゼニトとの契約を1年前倒しで終了させる理由の1つとなったのでしょう。
なお、引退の記者会見でマルキージオ選手は次のように語っています。
クラウディオ・マルキージオ選手:
「重要で考慮されたものの非常に難しい決断でした。私にとって特に特別な場所で伝えるのは正しいことだと思います。存分にやったと言うことにしました。なぜなら、私の身体は頭が望む反応を十分にできないと気づいていたからです。
ストライプのシャツを着た少年の夢はプレーすることでした。少年は才能を持っていることに気づきましたが、それだけでは不十分なことも知っていました。運と献身も必要だったからです。
忘れらない瞬間を過ごしました。ユベントスや他のチームでプレーしたチームメイト、監督・コーチ陣、そして私にすべてを与えてくれた人々に感謝しています。
後悔?ユベントスでチャンピオンズリーグを勝ち取れなかったこととイタリア代表でユーロを勝ち取れなかったことです。これらは私の中で大きな2つの後悔です。やり直したい試合?バルセロナと対戦したベルリンでのチャンピオンズリーグ決勝です。後半だけでもやり直したいです。
今はすべてのことが変化しましたし、新しい道が始まりました。私達は未来を恐れてはなりませんが、好奇心を持って見ています」
バルサとのチャンピオンズリーグ決勝は同点に追い付いてからノーガードの打ち合いを続けてしまいました。
「攻める力は残っている」と印象を植え付け、自分たちは落ち着きを取り戻して守備を固めて相手の焦りを誘発するように立ち回っていれば逆転の可能性もあっただけに悔いが残っていたのでしょう。
とは言え、マルキージオ選手が万能型の素晴らしい MF でユベントスのバンディエラだった事実は消すことはできません。本当にお疲れ様でした。