ベルガモで行われた 2019/20 カンピオナート・プリマベーラ第2節アタランタ戦はコリー選手のドッピエッタなどで大量5得点をあげたアタランタがユベントスを 5-0 で下しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: ガロファニ |
DF | 2: レオ 5: ドラグシン 6: ゴッツィ・イウェル 3: アンツォリン (C) |
MF | 4: アハマダ(→ 31' st. 17: フランコフォンテ) 8: ファジョーリ(→ 17' st. 15: レオネ) 7: トンギャ(→ 1' st. 16: ラノッキア) 10: アボウ(→ 17' st. 19: セクロフ) |
FW | 9: セネ 11: ストッパ(→ 17' st. 20: ダ・グラサ) |
ザウリ監督は 4-3-1-2 を選択。ミッドウィークのアトレティコ・マドリード戦からは GK ガロファニ、右 SB レオ、FW ストッパの3選手が新たに先発する陣容で試合を迎えます。
試合は両チームともに高い守備意識で相手に決定機をほとんど与えずに幕が上がる。
試合が動いたのは21分。アタランタはカンビアーギ選手が高い位置に設定されたユベントスの DF ラインの裏に絶妙なスルーパスを通す。これを受けたコリー選手が右足でシュートを流し込み、アタランタが先制する。
ビハインドを背負ったユベントスはセネ選手やトンギャ選手の奮闘でチャンスを手にするも、エンディアイエ選手の牙城を破ることはできず。前半は 1-0 で終了する。
追い付きたいユベントスだったが、スコアを動かしたのはアタランタ。55分に右サイドのベルゴンツィ選手が入れたクロスを最後は中央でフリーになっていたギャブア選手が頭で合わせ、リードを2点に広げる。
ここで気落ちしたユベントスに対し、アタランタは一気に畳み掛ける。59分に左 CK にダ・リバ選手が合わせて3点目。61分にはアボウ選手からボール奪取したコルティノビス選手のラストパスを受けたトラオレ選手が豪快に蹴り込み、4点目を奪う。
アタランタは83分にコルティノビス選手のシュートがポストに当たった跳ね返りをコリー選手が押し込んで5点目。一方のユベントスは一矢報いることはできず、5-0 での完敗となった。
なお、試合後にザウリ監督は次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「前半は決定機を何度か作っており、良い内容でした。一方で後半は6分間で3失点を喫するなど、瞬間でのクオリティーや経験やフィジカルが違いとなりました。
この試合は私達に様々な面で成長しなければならないと教えています。試合のマネジメント、試合を読む能力、もちろんフィジカルやテクニックもです。
私達は昨シーズンのカンピオナート決勝戦に参加した選手を7人も擁するチームと対戦しました。成長する必要がありますし、トレーニングが不可欠であると選手たちが認識していることを私は望みます。
私は前半の勇敢なプレーは好きですし、後半のマネジメントは良いとは言えません。私達はより大きな決意を持って再スタートを切ります」
大敗となった理由はチームの完成度の差でしょう。Bチームを持っていないアタランタはプリマベーラ(= U-19)の年齢上限に近い選手が主力となっています。
一方でユベントスやアトレティコは 18〜19 歳の選手は基本的にBチームに属しており、“フィジカルができあがっていない選手” が中心です。そのため、体格差で劣る方のチームは戦術や組織力でカバーできなければ、大差が生まれる試合になってしまうのです。
アトレティコ戦ではフィジカル面で1人だけ抜け出た優位性を持っていたアハマダ選手がアタランタ戦では凡庸という位置付けだったことがすべてを物語っていると言えるでしょう。
プリマベーラの次戦は9月28日(土)に予定されているカンピオナート第3節カリアリ戦です。アタランタ戦での敗戦のショックを払拭した内容のプレーを見せることができるのかに注目です。