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目玉補強のデ・リフト、今季開幕節パルマ戦で出場機会が訪れなかったことへの戸惑いをオランダ・メディアに語る

 ユベントスが今夏の目玉補強として獲得したデ・リフト選手は開幕節パルマ戦で起用されることはありませんでした。選手は “若干の戸惑い” をオランダの『AD』に語っていますので、起用が見送られた理由を言及することにしましょう。

画像:開幕戦で起用されなかったデ・リフト
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■ デ・リフト選手の発言

 パルマ戦の試合後のミックス・ゾーンでデ・リフト選手は次のように語っています。

マタイス・デ・リフト選手:
「もちろん私はプレーすることを好みます。トレーニング・セッションでは何も読み取ることはできませんでした。考えを変えたいという訳ではありませんが、監督の決定は尊重します。

 私は現実主義者です。ここイタリアでは適応段階です。今日プレーしたキエッリーニとボヌッチは長い間に渡って世界最高のコンビと見なされて来ました。

 開幕戦をプレーするというのではありません。シーズンを通して自分の居場所を獲得しなければならないのです。

 加入してからの5週間は楽しんでします。フィジカル的にはタフですが、強くなっていると気づいています。守備面については私がアヤックスで期待されていたことと大差はありませんし、悪くはありません。監督は先を読むことを求めています。

 適応面については言語もです。サッカーの重要な言葉は知っていますが、イタリア語は改善したいと思っています。週5回のコースを受講していますし、順調ですよ」

 

■ デ・リフトの起用を見送った理由は「保身」の意味合いが大きい

 サッリ監督の代わりにパルマ戦を指揮したマルトゥシエッロ副監督はベテラン勢を中心に起用しました。この起用が「予想外」だったのですが、その理由は「どっちに転んでも監督・コーチ陣の批判は避けられる」というものでしょう。

  • パルマ戦に勝利
    • 「勝利」を全面に押し出せる
    • 試合内容への批判は「シーズン開幕時は本調子でなくて当たり前」と反論が可能
  • パルマ戦に引き分けか敗戦
    • メディアによる「戦犯探し」は不可避
    • “アッレグリに重宝されていたベテラン勢” が戦犯なら、「新戦力起用」の追い風に使える

 要する、デ・リフト選手を起用してパルマ戦で勝点を取りこぼしていた場合、戦犯として名指し批判される可能性が高い状況だったのです。

 現に、プレシーズン・マッチではデ・リフト選手が出場した時間帯での失点が立て続けに発生していました。だから、「サッリ監督が不在のアウェイ戦」という厳しい環境での起用を見送ったと考えられます。

 仮にベテラン勢の「明らかなミス」で勝点を取りこぼす事態となっていれば、監督・コーチ陣は「新戦力を重用する大きな理由」を手にすることになります。したがって、デ・リフト選手の起用を見合わせたのでしょう。

 

 ただ、問題がない訳ではありません。第2節はナポリ戦、第3節はフィオレンティーナ戦と負傷者が出ない限り選手の入れ替えは難しい試合が続く日程になっているのです。

 大金を投じて獲得したデ・リフト選手のデビュー戦が果たしてどの試合になるのかに注目です。