ベンフィカは公式サイト上で「メディカル・チェックを受けたペリン選手の身体に問題が発覚したため、それが解消されるまで移籍操作は完了しない」と発表いたしました。これにより、ペリン選手の今夏でのベンフィカ入りは難しくなったと言えるでしょう。
ペリン選手はベンフィカ入りのためにポルトガル・リスボンでメディカル・チェックを受けたのですが、そこで「肩の負傷からの回復に予想を上回る4ヶ月の期間を要する」との見解がベンフィカから発表されました。
治療がユベントスで継続されることに問題はないのですが、「移籍プロセスは治療終了後にのみ完了する」との文言でクラブ間に緊張が走ったと思われます。
これは「(ペリン選手が確実に完全回復しているであろう)2019年1月の移籍市場にベンフィカが保有権を得る」と宣言したに等しいからです。ユベントス側はこの要求に応じる必要がない訳ですから、交渉そのものが “ご破算” になっても不思議ではありません。
ベンフィカ側は「条件の引き下げ」による妥協点を模索することでしょう。要するに「前半戦を棒に振る可能性が高いから、その分を割り引くべき」と主張することが考えられます。
ユベントスの重要事項は「ペリン選手の売却益を確実に確保すること」であり、ベンフィカ側がゴネるなら、ポルトなど他チームに移籍交渉を持ちかけることになると思われます。
「後半戦の公式戦出場試合数が10試合を超えた時点で1300万ユーロの買取義務が発生する期限付き移籍(レンタル料あり)」が妥協点としては現実的です。思惑が外れる形となったベンフィカとの交渉をユベントスのフロント陣がどう処理するのかに注目です。