ユベントスは公式サイト上で PSG との契約を満了したアドリアン・ラビオ選手が加入することになると発表いたしました。現地7月2日11時(= 日本時間2日18時)からアリアンツ・スタジアムで記者会見が行われる予定です。
■ 契約書へのサインは未完了の可能性
ラビオ選手のユベントス加入は既定路線ですが、契約書へのサインが完了していない可能性があります。これはユベントスが「ラビオ選手の記者会見」をアナウンスする記事で「sarà (= will be)」という未来形を使っているからです。
「記者会見の場で契約書に署名をする」という形態を考えているのであれば、おかしいことは何もありません。
「ユベントスの選手になるだろう」との表現も、「契約期間に未言及」なのも当たり前です。『正式な決定事項』が存在していないのですから、曖昧な表現に留まることは当然と言えるでしょう。
ユベントスは株式会社ですから、選手との契約期間は「会社経営に大きな影響を与える要素」です。そのため、ラビオ選手の記者会見では「契約期間は?」との質問が出ると予想されます。
これは「6月27日に議会上院でも承認された『成長令(= Decreto Crescita)』での税制優遇措置の対象であるかを知る上で重要な要素」ですから、いずれ明らかになると思われます。
■ 中盤センターを本職とする MF の人員整理は不可避
現地7月1日にラビオ選手の加入が確定的になったことで、中盤 MF の人員整理は不可避となりました。
MF(7選手) | ||
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5: ピアニッチ | 6: ケディラ | 8: ラムジー |
14: マテュイディ | 23: エムレ・ジャン | 30: ベンタンクール |
ラビオ |
レジスタ(≒ アンカー)、インサイドハーフ、ボランチなど中盤の中央を主戦場とする MF が7選手にまで増加し、飽和状態になっています。
現時点で利用の可能性が最も高いフォーメーションは 4-3-3 ですが、中盤 MF には6選手もいれば十分です。サッリ監督はターンオーバーに消極的ですから、5選手でも十分と言えるでしょう。
中盤 MF を最も多く起用できるのは 4-3-1-2 ですが、これを使用する場合は FW 陣の大量放出が不可避です。そのため、こちらが採用される可能性は非現実的と考えられます。
現地2日に予定されている記者会見でラビオ選手がどのような意気込みを語るのか。ユベントスとの契約期間や背番号が何番になるのかにも注目です。