ユベントスは公式サイト上でBチームやプリマベーラに所属する選手たちがオフィシャル・スポンサーを務めるランスタッド社が主催する SNS 利用に焦点を当てたネット利用についての研修を受講したと発表いたしました。「時代の流れ」と言えるでしょう。
ランスタッドはオランダに本社を置く人材派遣企業で、ユベントスのスポンサーを務めています。今回はランスタッド社が主催する形で、『フェイスブック・イタリア』からも講師を招き、SNS の適切な利用方法についての研修を行ったとのこと。
出席したのはBチーム・プリマベーラ・女子プリマベーラの3部門で、選手とともに監督やコーチなどのスタッフ陣も参加したと報告されています。
SNS を活用した「セルフ・ブランディング」が当たり前となっている時代ですから、使用を禁じることは困難です。また、プリマベーラ以下は “アマチュア選手” が大多数であるため、クラブ側が「契約で行動を制限する」ことも難しい状況です。
それなら、SNS の使用を容認した上で「使い方を誤ると自分の可能性を自分で潰すことになる」と早期の段階で注意を与える方が合理的です。もし、それでも問題を起こす選手がいるなら、それは「見切るべき」とのサインが出ている状態なのですから、退団に向けた措置をクラブが行うべきと言えるでしょう。
ただ、問題がない訳ではありません。例えば、「プリマベーラよりも下のカテゴリをどうするか」です。
実際にユベントスは U-15 に所属する選手たちがナポリを下した試合後のロッカールームで差別チャントをしている様子が SNS にアップされ、問題が発生しています。
問題の根本部分は「差別をした」ということですが、SNS は「事象を拡大させる」という特性があるとの認識を持ってもらう必要はあります。プリマベーラが受けた研修内容の重要ポイントを U-15 の年代にまで落とし込んでも良いはずです。
時代の流れに沿った研修を若手選手たちが良い形で活用できるのかにも注目です。