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【採点】 2018/19 セリエA第29節 ユベントス対エンポリ

 2018/19 セリエA第29節が行われ、エンポリと対戦したユベントスはケーン選手のゴールで 1-0 で勝利し、勝点3を積み重ねました。

画像:決勝点を決めたケーン

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2018/19 セリエA第29節 ユベントス対エンポリ
表1:先発メンバー(2018/19 セリエA第29節 エンポリ戦)
  Juventus
[4-4-2]
Empoli FC
[3-5-2]
GK 1: シュチェスニー 69: ドロンゴフスキ
DF 20: カンセロ
24: ルガーニ
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
12: アレックス・サンドロ
5: ベセリ
22: マイエッタ 画像:キャプテン
39: デッロールコ
MF 23: エムレ・ジャン
30: ベンタンクール
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
2: ディ・ロレンツォ
8: トラオレ
10: ベナセル
33: クルニッチ
6: パヤッチ
FW 33: ベルナルデスキ
17: マンジュキッチ
17: ファリアス
11: カプート

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。ディバラ選手が出場予定だったものの、試合前のアップ中に問題が発生したため、ベンタンクール選手を急遽起用して中盤が流動的な布陣で試合に臨みます。

 対するエンポリのアンドレアッツォーリ監督は 3-5-2 を選択。ファリアス選手とカプート選手が2トップを組み、中盤のクルニッチ選手がサポートする予想された陣容で試合を迎えます。

 

 立ち上がりはユベントスが素早いパス交換から良い入りをするも、すぐにリズムが落ち、前節ジェノア戦を思い出させる試合内容となる。

 エンポリは9分にルーズなユベントスの中盤を突いたファリアスが決定機を手にするも、シュートはルガーニがブロック。23分にはプレスを外したクルニッチがシュートにまで持ち込んだが、こちらは枠を捉えず。速攻から良い形を作り続ける。

 一方のユベントスは DF ラインを上げられず、シュートすら打てない時間帯が続く。それでも31分に左サイドのマテュイディのクロスからマンジュキッチが頭で合わせたが、これは GK ドロンゴフスキが好セーブ。両チームともに均衡を破れず、前半は 0-0 で終了する。

 後半は全体を押し上げる意思統一をしたユベントスがベルナルデスキを中心にエンポリを押し込む時間が続く。

 しかし、ベルナルデスキはエムレ・ジャンのクロスを得た49分とカンセロのクロスをマンジュキッチが落とした60分の決定機でいずれも枠内にシュートを飛ばせず。膠着状態が続くこととなる。

 アッレグリ監督は69分にケーンを投入すると、この采配が的中する。71分にキエッリーニのフィードをマンジュキッチがバックヘッドで落とすと、ケーンが右足でニアサイドを居抜き、ユベントスが待望の先制点を手にする。

 78分にはボール奪取に成功したピアニッチからのラストパスを受けたケーンが1対1を迎えるが、左足で放ったシュートを GK ドロンゴフスキに当ててしまい、追加点とはならず。

 それでもユベントスはこの1点を最後まで守り切ることに成功。1-0 で勝利し、勝点3を積み重ねることに成功した。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 枠内シュートでセーブを強いられる場面はなかったものの、シュートやクロスで肝を冷やされる場面は多々あった。最後尾で落ち着きを与えたことは大きいと言えるだろう。

DF: カンセロ 5.5
 攻撃に関与するタイミングは良かったが、ファーサイドを狙ったクロスがエリア内の選手と全く合わずに攻撃を打ち切る原因を作ってしまっていた。状態を取り戻す必要がある。

DF: ルガーニ 6.0
 中盤のフィルターが機能しない状況下で奮闘。身体を張った守備でチームに貢献した。

DF: キエッリーニ 6.5
 ルガーニとともに最終ラインでエンポリの攻撃を堰き止める。カバーやクリアで高い集中力を見せ、クリーンシートを手繰り寄せた。

DF: アレックス・サンドロ 5.0
 試合から消えており、攻守における貢献度を見つけることが難しい内容だった。最初に下がる選手になったことは当然だった。

MF: エムレ・ジャン 6.0
 DF ラインでのビルドアップや前線でのチャンスメイクなど広範囲でチームのために奔走した。ファーサイドに入れたクロスの精度以外はすべて合格水準に達していたと言えるだろう。

MF: ベンタンクール 5.5
 ディバラに代わって急遽先発出場することになったが、求められるプレー内容を整理しきれておらず右往左往する結果となってしまった。この点は大いに同情の余地がある。

MF: ピアニッチ 6.0
 試合の入りは良くなかったが、チームが重心を上げた後半は内容が向上した。78分のボール奪取からのケーンへのラストパスがその証明と言えるだろう。

MF: マテュイディ 5.5
 中盤でバランスを取ろうとするも、低調なプレー内容のチームでも推進役とはなれず。トラオレとのバトルに手を焼き、後手に回る場面が多かった。

FW: ベルナルデスキ 5.5
 トップ下の立場で前線の様々な場所に顔を出すものの、決定的な場面を作り出すことはできず。自らが後半に手にした3度の決定機もシュートを枠に飛ばせず、アピールをすることはできなかった。

FW: マンジュキッチ 6.0
 ポストプレーでチームに貢献し、コンビを組んだベルナルデスキやケーンの決定機を演出。自らが得た唯一の決定機である31分のシュートも枠内に飛ばし、CF としてできる仕事はすべて行っていた。

 

【交代選手など】

DF: スピナッツォーラ 6.0
 61分にA・サンドロとの交代で出場。左 SB としてサイドから積極的な攻め上がりを見せ、エンポリを自陣内に押し戻す仕事をした。

FW: ケーン 7.0
 マテュイディとの交代で69分から出場機会を得る。最初の決定機を活かし切り、チームに決勝点をもたらしたことは大きい。贅沢を言うなら、78分の決定機も決めて欲しかった。

DF: カセレス ー
 84分にベルナルデスキに代わって出場する。3バックの一角として最終ラインで守り切る仕事を全うし、クリーンシート達成に貢献した。

 

アッレグリ監督 6.0
 負傷したディバラに代わり、ベンタンクールを起用したことがシステム的な苦戦の原因となった。デ・シリオを起用し、カンセロかA・サンドロのどちらかを1列上げていれば、混乱は少なかっただろう。ケーンの投入で帳尻を合わせることができたことが救いだ。

ラ・ペンナ主審 6.0
 判定にナーバスになる場面に遭遇しなかったこともあり、無難な判定を最後まで行った。悪目立ちしなかったことが良い仕事をしていたと言えるだろう。