2018/19 セリエA第25節が行われ、アウェイでボローニャと対戦したユベントスはディバラ選手のゴールで 0-1 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Bologna FC [4-2-3-1] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 28: スコルプスキ | 22: ペリン |
DF | 15: エムバイェ 23: ダニーロ 18: ヘランデル 35: ダイクス |
2: デ・シリオ 19: ボヌッチ 24: ルガーニ 12: アレックス・サンドロ |
MF | 16: ポーリ 5: プルガル 20: エデラ 21: ソリアーノ 10: サンソーネ |
33: ベルナルデスキ 30: ベンタンクール 14: マテュイディ |
FW | 9: サンタンデール | 20: カンセロ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
ボローニャのミハイロビッチ監督は 4-2-3-1 を選択。サンタンデール選手を CF に起用し、2列目にはエデラ、ソリアーノ、サンソーネの3選手を並べる陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。カンセロ選手を右サイドの攻撃的なポジションで起用し、ベルナルデスキ選手の立ち位置によっては 4-4-2 にも変化する布陣で試合に臨みます。
試合は前線から積極的なプレスをかけるボローニャのペースで始まる。10分にはダニーロからの縦パスを受けたサンソーネが中央でターンしてからシュート。しかし、これは枠の左へと外れてしまう。
それでもボローニャはユベントスの緩い中盤を突いて23分にはエデラ、29分にはサンタンデールにチャンスが訪れるも、肝心のシュートが枠を捉えず。
一方のユベントスはボローニャのプレスとアタッキングサードでの動きのなさから決定機を手にすることができず。前半は見せ場のほとんどないまま、0-0 で終了する。
後半、先に絶好機を手にしたのはホームのボローニャ。55分に左 CK からサンタンデールに決定機が訪れるも、これはルガーニがブロック。このこぼれ球をエムバイェが狙ったが、こちらはA・サンドロがスライディングでシュートブロックに成功。ユベントスは何とか守り切る。
試合が動いたのは66分。マンジュキッチのポストプレーをマテュイディが回収すると、ディバラとのワンツーで左サイドを攻め上がってクロスを入れる。ヘランデルが触れたが、クリアボールがディバラへの絶好のアシストなり、ディバラが左足で決めてユベントスが1点のリードを手にする。
ビハインドを負ったボローニャは攻撃的な選手を入れ、勝点1を目指して前に出る。91分にクリアボールをダイレクトで狙ったサンソーネのシュートが枠を捉えるが、GK ペリンがファインセーブで防がれ、ゴールを奪うことができない。
結局、試合はこのまま 0-1 で終了。ディバラ選手のゴールを守り切ったユベントスが勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.5
フィード能力に関しては改善の余地ありだが、シュートストップという最重要項目で素晴らしい仕事をした。クリーンシート達成に大きな仕事をしたと言えるだろう。
DF: デ・シリオ 5.5
ダイクスの攻め上がりを制限することができず、ボローニャの攻めに厚みを持たせる原因となっていた。得意であるはずの守備面でこの内容は評価できるものではない。
DF: ボヌッチ 6.0
可もなく不可もなく微妙な出来だった。後方からのビルドアップという役割も担っていたはずだが、組み立て面での貢献度は乏しい試合だった。
DF: ルガーニ 5.5
1対1の対応に追われ、カバーに忙しい試合だった。パスコースがない状況ではドリブルを選択すべきだが、それを実行するだけの信頼を得ていないのだろう。ボヌッチがボールを配給しない弊害を受けたとも言える。
DF: アレックス・サンドロ 5.5
守備面では献身的に身体を張り、良いパフォーマンスを見せていた。ただ、チームの停滞を打破するドリブル突破やクロスは影を潜めた。攻撃面では持っている実力の半分も見せれなかったと言わざるを得ないだろう。
MF: ベルナルデスキ 5.5
守備時にダブルボランチとの一角でプレーすることが要求されるシステムだったため、中盤での守備フィルターが効果的に機能しなかった。内容は当然と結果と言えるだろう。
MF: ベンタンクール 6.0
レジスタの位置で奮闘したが、システム的な問題のカバーに忙殺された。プレー内容には不満が残るが、選手の能力によるものではない。
MF: マテュイディ 6.0
左サイドをカバーし、決勝点につながるクロスを供給するなどチームに貢献した。地味だが、堅実な貢献をした試合だった。
FW: カンセロ 5.0
得意の攻撃力を期待されてのウィング起用だったが、攻撃での違いを作り出すことはできず。チーム状態も悪く、消化不良の一戦になってしまった。
FW: マンジュキッチ 5.5
ポストプレーなどで献身的な仕事はしたものの、肝心のエリア内を支配するまでには至らず。それでも、決勝点のきっかけを作り出してチームに貢献した。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 5.0
今季ワーストと言ってもおかしくないほど出来が悪かった。休養を与えていた方が良かったと思われる。
【交代選手など】
FW: ディバラ 6.5
59分にA・サンドロとの交代で出場。66分に訪れた決定機を確実に活かし切り、チームに勝点3をもたらした。次節ナポリ戦で真価が問われることになるだろう。
MF: ピアニッチ ー
マテュイディとの交代で78分からプレーする。レジスタ役を務め、中盤でボールを動かすことを試みる。ただ、展開そのものを大きく変えるまでには至らなかった。
DF: キエッリーニ ー
86分にベルナルデスキに代わって出場する。3バックの一角としてゴール前を固める仕事に従事。クリーンシート達成に貢献した。
アッレグリ監督 6.0
勝点3を積み重ねたのだから、この点は評価されるべきだろう。だが、選択したシステム上の問題を突かれたことで攻守の歯車が噛み合わなくなり、試合内容が低調なものになってしまった。次戦では内容と結果が要求されることだろう。
カルバレーゼ主審 5.5
マンジュキッチとエムバイェのバトルを上手く制御できないなど試合のコントロールという面で不安定な部分を露呈させてしまった。ジャッジは一貫していただけに残念な印象を残すことになってしまった。