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2018/19 UEFA CL 対戦相手診断:アトレティコ・マドリード

 2018/19 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ・決勝ラウンドの登録メンバーが確定したこともあり、ユベントスがラウンド16で対戦するアトレティコ・マドリードの現状を確認することにしましょう。

画像:Atletico Madrid 2018/19
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1:4-4-2 が基本フォーメーション

 シメオネ監督が率いるアトレティコ・マドリードの基本形は 4-4-2 です。また、『堅守速攻』が代名詞となっていますが、近年はポゼッションにも力を入れており、攻撃面での強化が図られています。

画像:アトレティコの基本フォーメーション(2018/19シーズン)

  GK: オブラク
  DF: ファンフラン(アリアス)、ヒメネス、ゴディン、リュカ
  MF: サウール(コケ)、トーマス、ロドリゴ、レマル
  FW: グリーズマン、モラタ

 チームとしての特徴が変わってくる大きな要因はロドリゴ選手とレマル選手の存在です。

 ロドリゴ選手は DF ラインの前でボールを散らすことが持ち味の MF。イメージとしてはナポリにいたジョルジーニョ選手(現・チェルシー)が近く、以前のアトレティコには在籍していなかったタイプの選手です。

 レマル選手はモナコから今シーズンに新加入した左利きのウィンガーで、「攻撃に力を入れるアトレティコ」を象徴する選手です。彼らがピッチに立つかでチームのスタンスが大きく変わると言えるでしょう。

 

2:攻撃でアクセントを付ける役割を担うのはグリーズマン

 以前よりも攻撃的な選手を補強したアトレティコですが、攻撃を司どる役割を担っているのはグリーズマン選手です。

 これまではグリーズマン選手に「グリーズマン選手の相棒を務める CF」と「アタッキングハーフの1人」を加えた “最大でも3選手” で攻め切る速攻やセットプレーで1点を奪って逃げ切る形が得意にしていました。

 ただ、今季新加入したレマル選手がレギュラーを掴んだことで “最低でも3選手” が攻撃に関与することになり、攻撃に厚みが加わったのです。グリーズマン選手からのパスを受ける選手が増えたのですから、ポゼッション時にボールを動かすことに長けたロドリゴ選手も活きる形ができています。

 その一方で『強固な守備ブロック』を代償として一時的に放棄していますので、この部分を上手く突くことができるかが勝敗の分かれ目になるでしょう。

 

3:「アトレティコのハイプレスを回避することができるか」が最初のポイント

 ポゼッション時の崩しに力を入れているアトレティコですが、これはボールを持たされた場合への対応策です。基本は「4-4-2 を基本にしたハイプレス」であることは変わりません。

 そのため、ユベントスがアトレティコのハイプレスを回避できなれば、試合展開は一方的なものになるでしょう。

 ただ、アトレティコが攻撃に舵を切った関係で、プレスの連携と強度は以前のピーク時よりも弱くなっています。CF での起用が予想されるモラタ選手は加入間もないため連携は途上段階ですし、レマル選手やロドリゴ選手など守備力自慢ではない選手の起用も考えられます。

 したがって、アトレティコのネガティブ・トランジション時のハイプレスを回避することでチャンスが広がります。前線に人数をかける傾向が強くなっているため、守備ブロックを築かれる前に攻め切れるかが次にポイントになります。

 また、アトレティコの速攻を90分間に渡ってケアし続ける集中力も必須と言えるでしょう。難敵との対戦を控えたアッレグリ監督がどのような策を講じて試合を迎えるのかに注目です。