2月4日にイタリアで交通事故に遭ったドウグラス・コスタ選手の事故後の振る舞いにユベントスが不快感を持っているのではないかと『トゥット・スポルト』が報じています。状況を整理することにしましょう。

事故が起きた当日の時系列は以下のとおりです。
- 2月4日(月):
- トリノとミラノを結ぶ高速道路『A4』で交通事故が発生
- D・コスタが巻き込まれるも、自身のインスタグラムに無事を匂わせる投稿
- パリで行われたネイマールの誕生会に出席
- 2月5日(火):
- ユベントスの練習が再開
- リーグ主催のインテグリティー研修(= 倫理研修)が実施される
まず、事故が起きた当日の2月4日はユベントスの練習はオフでした。そのため、個々の選手がどのような予定を組んでいても、問題ではありません。
おそらく、D・コスタ選手はネイマール選手の誕生会に出席するためにミラノへ移動していた際に事故に遭遇したものと考えられます。
メディアが疑問視しているのは「事故後の行動」でしょう。事故に遭ったD・コスタ選手は無事でしたが、相手は病院に搬送されたと伝えられているからです。
確かに、「負傷で戦線離脱中のサッカー選手が交通事故に遭遇し、その後に友人の誕生会に出席する」という行動には不快感や疑問が生じることは不思議ではありません。
ただ、「事故を起こした過失がどちら側にあるのか」によって、批判する必要があるのかが変わることに留意する必要があります。D・コスタ選手の運転が原因で事故が起きたのなら、ユベントスが選手に不快感を覚えるのは当然です。夏の移籍市場での放出も視野に入るでしょう。
逆に、D・コスタ選手の過失が少ないなら、選手への批判は “とばっちり” です。自らの非で起きたのではない交通事故に巻き込まれた上、事前に決めていたプライベートな予定を世間から非難されることになるからです。
D・コスタ選手の過失で事故が起きていたなら、メディアの報道はもっと加熱していたことでしょう。それほど騒ぎにする必要は現時点ではないと考えられます。