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ユベントス、トップチームとプリマベーラがリーグ機構が主導する八百長防止セミナーを受講する

 ユベントスは公式サイト上でトップチームと育成チーム(プリマベーラと U-17)が八百長など不正・非合法行為を防止するためのセミナーを受講したと発表いたしました。企業などの社会的責任における活動の一環と言えるでしょう。

画像:インテグリティー研修を受講する選手たち
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 イタリアではカジノ(≒ 賭けを行うこと)が合法であり、日本と比較すると八百長やスポーツ詐欺が横行しやすい環境にあります。

 犯罪の手口が確立済で、まともな経営状態を維持できないサッカークラブが下部リーグには複数存在しているのです。下部大会で “大量の” 八百長行為が発覚したテニスと同じ問題を抱えていると言えるでしょう。

 そのため、リーグ機構側は選手が違法行為に手を染めることを防ぐための啓蒙運動に取り組んでいるのです。

 

 ヨーロッパ屈指の給与水準であるトップチームに所属する選手は八百長に応じるメリットはないでしょう。ただ、「告発」の責務はありますし、「詐欺の落とし穴」に嵌らないように知識をアップデートするという意味での受講価値はあります。

 むしろ、講義の本丸はプリマベーラ(= U-19)や U-17 に所属する若手有望株選手です。

 ユベントスで “純粋培養” される選手はおそらくゼロです。マルキージオ選手でさえ、エンポリに1年間の期限付き移籍をしているのです。Bチームが発足しましたが、武者修行に出る選手の方が多いと予想されるからです。

 その際、セリエAに所属する財務基盤が安定したチームとは異なり、下部リーグに所属するチームほど「付け入る隙がある」との理由で不正を持ちかけられる可能性が高いのです。

 対処を誤ると自分の選手生命に影響が出る恐れがあるのですから、対応策を事前に教えておく意味はあると言えるでしょう。

 

 もちろん、代理人との契約を締結することで、こうしたトラブルから身を守ることはできます。ただ、超有望株の若手選手ばかりではないため、選手全体を対象にした講義は一定の効果があると考えられます。

 こうした啓蒙運動が無駄にならないことを期待したいと思います。