先日、ユベントスはアディダス社とのスポンサー契約を「異例」とも言える形で契約期間を延長しました。明らかに『ロナウド効果』と呼べるものでしたが、『ロナウド効果』が観客動員数にどれほどの影響を及ぼしているかも確認することにしましょう。
昨シーズンと今シーズン(= 2018/19 シーズン)の観客動員数は以下のとおりです。
2017/18 シーズンのセリエAでの1試合あたりの平均観客動員数は3万9316人でした。それが今季は4万82人にまで増加しています。
昨シーズンはジェノア戦で「南スタンドの閉鎖処分」を受けたことで、観客動員数が引き下げられる要因となりました。ただ、その試合を除いた平均観客動員数は3万9865人ですから、「『ロナウド効果』は出ている」と言えるでしょう。
なぜなら、ユベントスは「チケット代を昨シーズンよりも約3割値上げしたから」です。その状況においても、観客動員数が増えていることは『ロナウド効果』と言えるはずです。
余談ですが、ナポリ戦が「観客動員の面で足を引っ張るカード」と化していることを指摘しておく必要があります。
- 2015/16: 4万1305人(第25節)
- 2016/17: 4万1409人(第11節)
- 2017/18: 4万0114人(第34節)
- 2018/19: 3万9252人(第7節)
「ユベントス対ナポリ」はビッグマッチですが、観客動員数は減少傾向にあります。原因は “危険試合” の対象から外れたからでしょう。
『危険試合』に認定されれば、アウェイチームのサポーターはスタジアム入場禁止となります。そのため、「完全ホーム」と「完全アウェイ」の環境下で対戦が行われることになるのです。
アリアンツ・スタジアムの収容可能人数は約4万1500人です。アウェイ席は 5% (= 約2000人)ほどが割り当てられているため、アウェイサポーターが詰めかける人数によって観客動員数が左右されることになります。
トリノにまで遠征してくるナポリ・サポーターは “筋金入り” が多く、今季は敗けた腹いせにスタジアムの備品を破壊するという狼藉行為を行ったことでナポリに罰金処分が科されています。こうした事態をリーグ側が軽視しているから、インテル対ナポリ戦の騒動の引き金になったとも言えるでしょう。
シーズンを終えた時点でユベントスが「1試合あたりの平均観客動員4万人超」を達成することができているのかに注目です。