UEFA は公式サイト上で「2018/19 UEFA チャンピオンズリーグ・決勝トーナメントから VAR を導入する」と正式に発表いたしました。当初の導入予定からは前倒しされる形となりました。
VAR の導入が発表された UEFA のコンペティションは以下のとおりです。
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- CL:2018/19 シーズンの決勝ラウンドから
- EL:2018/19 決勝戦(@バクー)
- ネーションズリーグ:決勝ラウンド(@ポルトガル)
- U-21 欧州選手権 2019(@イタリア)
当初の導入予定は「2019 年の UEFA スーパーカップ」と「2019/20 UEFA CL プレーオフ」でした。VAR の導入テストをこれらの試合で行った後、チャンピオンズリーグに導入するという流れが既定路線だったと言えるでしょう。
しかし、今シーズンのグループステージでの誤審が相次ぎ、VAR の導入を早めざるを得ない状況に UEFA は追い詰められることになってしまいました。
- フェリックス・ブリッヒ(ドイツ):
- ロナウドを退場させる(第1節バレンシア対ユベントス)
- フェライニのハンドを見逃す(第5節マンU対バレンシア)
- ビクトル・カッサイ(ハンガリー):
- スターリングに PK を与える(第4節シティ対シャフタール)
経験の乏しい主審がやらかしたのではなく、“UEFA からの信頼の厚い主審” が物議を醸す誤審をしているのです。これは UEFA にとって致命的でした。
ロシアW杯で「VAR の有効性」が全世界に知れ渡っている以上、UEFA が導入を否定する根拠は残っていない状況にあったのです。
「VAR の運用」という点では改善の余地はあります。とは言え、審判に試合が盗まれることはほぼゼロになる訳ですから、歓迎すべきことと言えるでしょう。どの対戦カードで VAR が最初に発動することになるのかに注目です。