2018/19 シーズンにセリエAでユベントスとスクデットを争うと見られるライバルチームの分析シリーズ。最終回となる第4回目は昨シーズンのセリエAを6位で終えたACミランです。
1:基本システム
ガットゥーゾ監督が率いるミランは 4-3-3 を軸にすることでしょう。
【ミランの予想フォーメーション:4-3-3】
GK: ドンナルンマ(レイナ)
DF: カラブリア(コンティ)、カルダーラ、ロマニョーリ、ロドリゲス(ラクサール)
MF: ケシエ、ビリア、ボナベントゥーラ(バカヨコ)
FW: スソ、イグアイン、チャルハノール
昨シーズンは泣き所となっていた CF にイグアイン選手を獲得しました。また、GK や DF 陣は若手実力者が多く、将来性の高いチーム編成になっていると言えるでしょう。
チームとしては「チャンピオンズリーグ出場権を獲得すること」が目標であり、ノルマであっても達成できる選手層は擁している状況です。
2:ミランの強みと課題点
ミランの強みは「穴のないチーム」である点です。昨シーズンはヨーロッパリーグを戦っており、ターンオーバーを実施することによる弊害をコントロールする術は有しています。
また、泣き所だった CF にイグアイン選手を獲得し、不満分子と化したボヌッチ選手の代わりにカルダーラ選手を獲得しました。その上、バカヨコ選手やラクサール選手という実力者も加わっており、チーム力が大きく飛躍したことが強みです。
課題点は「スソ選手を休ませられる選手が出てくるか」です。左サイドで攻撃を牽引する選手は複数いますが、右サイドはスソ選手以外は未知数の状況です。
シーズンを通してのフル稼働を期待することは非現実的であるだけに、新加入のカスティジェホ選手がセリエAで実力を発揮できるかがポイントでしょう。適応に苦しむようだとシーズン終盤の息切れが現実になる得るだけにチームにフィットさせることが課題となります。
3:冬の移籍市場などで緊急補強を実施する可能性のあるポジション
「右サイドでスソ選手を休ませられる選手が出てくるか次第」となります。シーズン前半戦で現所属選手がその役割を担えないのであれば、冬の移籍市場で獲得に乗り出す意味はあると言えるはずです。
また、左 SB が人員過剰となっている(= リカルド・ロドリゲス、ストリニッチ、ラクサールと3選手が在籍中)ため、こちらは冬以降の市場での放出を念頭に置いた起用をする必要があるでしょう。MF も同じです。
余剰選手をトレードという形で上手く活用することができれば、チーム力はさらにアップする余地があります。ミランがどのようにチームを成熟させるのかに注目です。