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ユベントスがカンセロ獲得に「金銭+ピアツァ」を提示するも、複数の問題からバレンシアとの交渉は行き詰まる

 右 SB にカンセロ選手の獲得に力を入れ始めたユベントスが「金銭+ピアツァ選手」という条件をバレンシアに提示したと『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じています。ただ、複数の問題から合意に達することはないでしょう。

画像:去就が注目されるカンセロ
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 まず、カンセロ選手の買取オプション(3500万ユーロ)保有していたインテルは UEFA の FFP が理由で権利を行使することができませんでした。なぜなら、違反をするとチャンピオンズリーグの出場資格を剥奪されるリスクがあったからです。

 インテルはカンセロ選手の保有権を持つバレンシアに「移籍金の値引き」を要求しましたが、バレンシアは断固拒否。その理由はバレンシアも FFP による制約を課せられていたからです。

 バレンシアは「6月末までに4000万ユーロの収益」を出す必要があります。これが達成できないと、バレンシアがチャンピオンズリーグの出場資格を剥奪される恐れが生じる訳ですから、インテルのために動く義理はない状況だったのです。

 

 ユベントスはカンセロ選手獲得のために「ピアツァ選手(評価額:2500万ユーロ)+1500万ユーロ」を提示しましたが、バレンシアに必要なのは現金です。そのため、このオファーが受け入れられる可能性は低いと言えるでしょう。

  1. ユベントスがカンセロ選手を6月中に4000万ユーロで獲得
  2. ピアツァ選手がバレンシア行きを承認 or 希望する
    (→ 代理人は移籍の噂を完全否定している状態)
  3. 7月1日以降に移籍金2500万ユーロでピアツァ選手をバレンシアに売却

 実現には上記のような “トリッキーな取引” をする必要があるのです。当時24歳だったアレックス・サンドロ選手が移籍金2600万ユーロでしたから、カンセロ選手に要する移籍金は「やや割高」という感じがあります。

 また、ピアツァ選手の代理人が「選手はユベントスでプレー機会が与えられることを望んでいる」という当然の要求をしており、ピアツァ選手を交渉のカードに含めることは現実的とは言えません。

 

 おそらく、右 SB の補強は「我慢比べ」の様相がより強くなるでしょう。「新シーズンに向けてチームが始動するまでに選手を獲得できていれば良い」と割り切る必要があると思われます。