2017/18 シーズンの公式戦が終了しましたので、ユベントスの選手・監督への評価を行いたいと思います。評価は A〜D の4段階、A が最高評価です。
最終回となる第4回目の評価対象は FW です。
ファン・クアドラード(30):B+
そけい部の負傷で長期離脱を余儀なくされましたが、“ジョーカー” として存在感を発揮したシーズンでした。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:39.4%) |
セリエA | 21 (15) | 4 (8) | 1358' |
UEFA CL | 6 (5) | 1 (1) | 410' | |
イタリア杯 | 1 (1) | (1) | 90' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 57' | |
合計 | 29 (22) | 5 (10) | 1915' | |
全試合 | 54 | ー | 4860' |
右サイドを持ち前のスピードで突破してからのクロスでチャンスを演出したり、ゴールで勝負強さを強く印象付けたと言えるでしょう。シーズン最終盤には右 SB としてもプレーしており、プレーの幅を広げたことも高評価のポイントです。
それだけに怪我での長期離脱だけが残念でした。来季も右サイドで今季と同様の仕事が期待されます。右 SB としても新境地を開くことができるのかに注目です。
ゴンサロ・イグアイン(30):B
エースとして得点を積み重ねたものの、評価が割れる内容になりました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:79.8%) |
セリエA | 35 (32) | 16 (7) | 2818' |
UEFA CL | 10 (9) | 5 (1) | 831' | |
イタリア杯 | 4 (1) | 2 | 138' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 50 (43) | 23 (8) | 3877' | |
全試合 | 54 | ー | 4860' |
CF として約8割の出場時間があったことを考慮すると、やや物足りない内容と言えるでしょう。インテル戦やトッテナム戦では “勝負強さ” を発揮しましたが、チーム最高給を得ているのですから、「チーム内得点王」が期待される立場にあるのです。
「セリエAで20得点以上、CL で10得点弱」が来季のノルマです。公式戦全体で30得点以上が求められているため、その数字を超えられるかが争点になります。
移籍の可能性がない訳ではないだけに去就にも注目する必要がありそうです。
パウロ・ディバラ(24):A
得点力が増し、評価を高めたシーズンになったと言えるでしょう。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:69.5%) |
セリエA | 33 (26) | 22 (5) | 2356' |
UEFA CL | 8 (8) | 1 | 661' | |
イタリア杯 | 4 (3) | 1 (2) | 271' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 2 | 90' | |
合計 | 46 (38) | 26 (7) | 3378' | |
全試合 | 54 | ー | 4860' |
トップ下のポジションで存在感を発揮し、得点を量産しました。セリエAでは圧倒的だった反面、厳しいマークを受けたチャンピオンズリーグでは寂しい成績となっています。
そのため、「大一番でも消されることなく、どれだけ存在感を発揮できるか」が来季の課題と言えるでしょう。
来季も攻撃の中心選手として躍動することが期待されています。D・コスタ選手とのコンビでさらに飛躍を遂げられるかが注目点になるはずです。
ドウグラス・コスタ(27):A
序盤はセリエAへの適応に苦しむも、終盤は圧倒的な違いを生み出す “攻撃の核” としての地位を確立させました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:59.9%) |
セリエA | 31 (18) | 4 (13) | 1790' |
UEFA CL | 10 (8) | (1) | 719' | |
イタリア杯 | 5 (5) | 2 | 370' | |
SuperCoppa | 1 | 0 | 33' | |
合計 | 47 (31) | 6 (14) | 2912' | |
全試合 | 54 | ー | 4860' |
4月以降に見せたパフォーマンスは「圧巻」の一言に尽きるでしょう。それだけ他の選手とは一線を画す存在感を見せ付けていたからです。
ユベントスは買取オプションを行使しましたし、来季はシーズン序盤から攻撃を牽引する役割が期待されます。「ディバラ選手とどのように共存関係を図るか」が最大の注目点になると思われます。
マリオ・マンジュキッチ(32):A-
今季は左 WG として引き立て役を精力的に行い、献身性を示したシーズンでした。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:66%) |
セリエA | 32 (27) | 5 (3) | 2331' |
UEFA CL | 6 (5) | 4 | 457' | |
イタリア杯 | 4 (4) | 1 (1) | 348' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 72' | |
合計 | 43 (37) | 10 (4) | 3208' | |
全試合 | 54 | ー | 4860' |
点取り屋としてのプライドを持ち合わせているため、「CF 起用」を熱望することは理解できます。大一番でも力技で得点を取り切ることができますし、ディバラ選手やD・コスタ選手を活かす術を持っていることも利点になるでしょう。
去就が注目される選手でもあります。献身性は計算できるだけに、起用方法次第と言えるでしょう。
フェデリコ・ベルナルデスキ(24):B
ユベントス初年度となったシーズンは怪我に見舞われたものの、実力の片鱗を徐々に発揮することができた1年となりました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:22.7%) |
セリエA | 22 (7) | 4 (6) | 821' |
UEFA CL | 5 (1) | 1 (1) | 136' | |
イタリア杯 | 3 (1) | 0 | 129' | |
SuperCoppa | 1 | 0 | 18' | |
合計 | 31 (9) | 5 (7) | 1104' | |
全試合 | 54 | ー | 4860' |
「途中出場で徐々に出場機会が与えられる」というチャンスはピアツァ選手と同じでしたが、セリエAでの経験が活きる形で得点とアシストで結果を残すことに成功しました。
来季は「中央など密集ゾーンで細かいボールタッチをどれだけ披露できるか」がポイントになります。サイドでボールを引き出す動きをディバラ選手などがするはずですので、その動きでできたスペースを活用することが期待されているからです。
懸念点は怪我の再発です。痛めた箇所が左ひざで保存療法で乗り切りましたが、接触プレーに巻き込まれて負傷離脱する可能性は他の選手よりも高く見積もっておく必要があります。どのようにシーズンを過ごすのかに注目です。