スタディオ・エツィオ・スチーダで行われた 2017/18 セリエA第33節クロトーネ戦はA・サンドロ選手のゴールで先制するも、シミー選手のゴールで追いつかれて 1-1 の引き分けに終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
FC Crotone [4-3-3] |
Juventus [4-2-3-1] |
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GK | 1: コルダーツ | 23: シュチェスニー |
DF | 37: ファラオーニ 7: チェッケリーニ 23: カプアーノ 87: マルテッラ |
26: リヒトシュタイナー 24: ルガーニ 4: ベナティア 12: アレックス・サンドロ |
MF | 10: バルベーリス 38: マンドラゴラ 5: ストヤン |
27: ストゥラーロ 8: マルキージオ 11: ドウグラス・コスタ 10: ディバラ 14: マテュイディ |
FW | 19: ディアビ 99: シミー 6: ローデン |
9: イグアイン |
クロトーネのゼンガ監督は 4-3-3 を選択。シミー選手を CF に起用し、ウィングのディアビ選手とローデン選手が中盤に下がると 4-5-1 に変更できる陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。前節サンプドリア戦から8選手を入れ替えるターンオーバーを敢行し、中盤にはマルキージオ選手とストゥラーロ選手が先発する布陣で試合に臨みます。
試合は分厚いクロトーネの守備網をユベントスが揺さぶる展開で始まる。
均衡が破れたのは16分。ユベントスは左 CK でショートコーナーを選択。D・コスタが入れたクロスをニアでA・サンドロが合わせ、1点をリードする。
ビハインドを背負ったクロトーネは左 SB マルテッラのクロスから CF シミーの高さを活かそうとする狙いを鮮明にするが、中央で合わせることができない。ユベントスはイグアインが31分と34分にゴールに迫ったが、追加点は奪えず。前半はユベントスの1点のリードで終える。
後半に入っても、前半から続くオープンな展開は変わらない。
すると、58分にユベントスはシミーと競り合っていたベナティアが GK へのバックパスをしたと判定され、クロトーネがゴールエリアの角で間接 FK を獲得する。このピンチはシュチェスニーが身体を張ってゴールを死守し、リードを保つ。
しかし、65分にクロトーネは左サイドからのクロスをバルベーリスが頭で落とした所をトロッタが左足ボレーで狙う。シュートはミートしなかったがバウンドしたボールをシミーがオーバーヘッドで決め、クロトーネが同点に追いつく。
追いつかれたユベントスは70分にマテュイディのロングシュートが枠内を襲うも、コルダーツが横っ飛びセーブを見せる。72分にはベタンクールの折り返しからイグアインがシュートを放つも、今度はコルダーツが足に当てて CK に逃れる。
勝ち越しゴールを狙ったユベントスだったが、分厚いクロトーネ守備網を破ることはできず。結局、試合は 1-1 で終了。ユベントスは勝点1を獲得するに留まった。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
失点は防ぎようがなかった。間接 FK を与えたシーンでは適切な反応を見せており、求められる仕事は果たしていた。
DF: リヒトシュタイナー 5.5
普段の闘志は影を潜め、クロトーネにサイドからのクロスを何本も許す結果となった。攻撃面での関与も少なく、不本意な内容と言えるだろう。
DF: ルガーニ 6.0
裏のスペースを狙うシミーを粘り強くマークするなど奮闘していた。ただ、手を焼き続けたことに変わりなく、称賛に値するかは難しい出来だった。
DF: ベナティア 5.5
シミーに最後まで手を焼き続けた。間接 FK を取られたのは不運と言えるが、ポストプレーを許し、相手に攻撃の起点を作られ続けたことはマイナスである。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
D・コスタのクロスに合わせ、貴重な先制点を奪取。クロトーネにサイド攻撃を許さず、主導を握り続けていた。
MF: ストゥラーロ 5.5
広範囲に顔を出し、攻守に貢献するために奮闘した。しかし、中央を固めるクロトーネ守備網の前にテクニックを披露することはできず、不完全燃焼だった。
MF: マルキージオ 6.0
中央でボールを引き出し、クロトーネ守備陣を揺さぶるためのボール回しを行う。逃げ切りのために途中交代となったが、チームは直後に失点したことは皮肉以外の何者でもない。
MF: ドウグラス・コスタ 6.0
ドリブルでの突破やクロスの精度など、流石と言えるプレーを随所に披露した。しかし、その驚異は次第に薄れてしまい、勝ち越しまでは貢献できなかった。
MF: ディバラ 5.0
ボールにほとんど触れる機会が極めて少なく、チームメイトから信頼を得ることができない新加入選手を見ているかのような出来だった。
MF: マテュイディ 6.0
中盤でバランスを取り、様々なポジションに顔を出すなど期待される役割を果たしていた。70分のシュートがセーブされていなければ、ヒーローになっていただろう。
FW: イグアイン 5.5
自力で作り出した得点機や訪れた決定機でシュートを枠内に飛ばすなど最低限の役割は果たした。ただ、得点に直結する結果が期待される選手であることを考慮すると、物足りないという評価を下さざるを得ない。
【交代選手など】
MF: ベタンクール 6.0
64分にマルキージオとの交代で出場。直後に同点ゴールを決められ、出鼻を挫かれる。イグアインの決定機をお膳立てしたが、クリーンシートの達成という任務に貢献することはできなかった。
MF: クアドラード 5.5
ストゥラーロに代わり68分からプレーする。引いてスペースを消して守る相手に存在感を発揮することはできず、試合が動かくことはなかった。
FW: ベルナルデスキ ー
88分にディバラに代わって出場する。短い時間では決定機が訪れることはなく、試合終了のホイッスルを聞くことになってしまった。
アッレグリ監督 5.5
選手を入れ替えて試合の臨んだことは問題ではない。なぜなら、リードをして前半を終えたからだ。しかし、交代策でオープンな展開を閉じることはできず、同点後は攻めに転じるも、中央に選手が不在となって攻め手に欠くなど試合中の采配が極めて残念な内容だった。
ファッブリ主審 6.0
落ち着いたジャッジを披露。ベナティアのバックパスは VAR で確認しておくべきだっただろう。それ以外の判定は良い内容であった。