『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がユベントスの守備陣再構築に触れた記事で、「ユベントスがパパスタソプーロス選手の獲得を考えている」と報じています。ただ、実現の可能性は低いと言えるでしょう。
記事の内容は「2018年夏に現行契約を満了するブッフォン、バルザーリ、キエッリーニの3選手の後継者をどうするのか」というものです。
このテーマは過去に取り上げたこともあり、ガゼッタ紙が言及している内容とほぼ同じです。現状ではヘーベデス選手の買取オプションが行使される可能性が低く、その代替案としてパパスタソプーロス選手(ドルトムント)の獲得が示唆されている状況です。
しかし、ユベントスがパパスタソプーロス選手の獲得に乗り出す可能性は低いと言えるでしょう。
まず、カルダラ選手(アタランタ)が加入するため、CB の枚数は足りています。ルガーニ選手やカルダラ選手の成長を促すための出場時間を確保することも必要であり、それを覆すだけの能力をパパスタソプーロス選手が持っているかが鍵になります。
具体的には「パパスタソプーロス選手が『足元の技術』と『快足 FW に負けない走力』を持っているか」です。
チャンピオンズリーグのタイトルを取るには『快足 FW に負けない走力を持った CB』が不可欠です。ユベントスにはこのタイプの選手はおらず、“補強ポイント” と言えるでしょう。
現状のレギュラー CB では「高い DF ライン」を設定できず、攻撃に枚数をかけることは難しい状況です。仮に「高い DF ライン」を設定しても、スピードが不足しているため、スペースを突かれて返り討ちに遭ってしまう確率が高いのです。
パパスタソプーロス選手が『圧倒的な走力』を持っているなら、獲得に乗り出す可能性はあるでしょう。2019年に契約が満了するものの、今年の7月に30歳を迎えるパパスタソプーロス選手の獲得にユベントスが本腰を入れるのかに注目です。