2017/18 シーズンのセリエAは20節を終了し、残すは18試合となっています。イグアイン選手は9得点と本調子と呼べる内容ではなかったため、後半戦でゴール量産体制に入れるかが注目点と言えるでしょう。
1:イグアイン選手のゴール数の推移
イグアイン選手が直近3シーズンのセリエAで記録したゴール数の推移は以下のとおりです。
今季、イグアイン選手は第15節ナポリ戦で9ゴール目を記録。この12月1日時点での数字は十分合格点に値するものだったと言えるでしょう。
しかし、リーグ戦では以降の5試合で無得点と結果を残すことはできていません。セリエA最高給であり、ユベントスの FW 陣で最も多い出場時間を記録した CF であることを考慮すると「やや物足りない」と言わざるを得ない状況となっています。
2:チームは(第20節を終えて)リーグ最多得点を記録している
イグアイン選手の前半戦での成績はイタリアメディアから猛批判を受ける理由となるでしょう。しかし、チームが第20節を終えて49得点とリーグ最多得点を記録しています。
この点が「マスコミからのバッシングが(あまり)起きにくい理由」だと言えるでしょう。
イグアイン選手の得点が(リーグ戦での)チーム総得点に占める割合は 18.4%。特定の選手に “おんぶに抱っこ” という事態は回避できていると言えますし、総得点でトップに立っていることは自信になると思われます。
ただ、問題がない訳ではありません。
3:イグアインの動きに合わせてくれるディバラとマルキージオの不在中に結果を残せるか
懸念点の1つは「イグアイン選手の動きに合わせてくれる選手の不在」でしょう。
ディバラ選手は DF と MF の間でボールを引き出し、イグアイン選手の動きを見た上で攻めの手段を選択してくれます。また、マルキージオ選手は中盤の底から DF ラインと駆け引きをするイグアイン選手を目掛けたスルーパスを通してくれる選手です。
この2選手が揃って1ヶ月ほど負傷で戦列を離れるため、攻撃時にイグアイン選手がストレスを溜め込むことになることが予想されます。「2月上旬までの試合でイグアイン選手がどれだけ得点に直結する仕事ができるかが評価項目」と言えるでしょう。
今季はシーズン終了後にロシアW杯が控えています。そのため、「シーズン後半戦から状態を上げ、最終盤をトップコンディションで迎える」という調整方法は理解されるはずです。
アルゼンチン代表に選出されるには「セリエAで25得点、UEFA CL で5得点の合計30得点以上」が目標値となるでしょう。
イグアイン選手はリーグ戦では9得点、CL では2得点です。そのため、リーグ戦で16得点、CL で3得点以上を決める活躍を見せ、チームの攻撃を牽引できるかが争点になると思われます。後半戦でのイグアイン選手のプレー内容に注目です。