2017/18 シーズンの前半戦を消化したこともあり、ユベントスの選手に対する現時点での評価・寸評を行うことにしましょう。評価は A〜D の4段階で A が最高という位置づけです。
第2回は MF および FW として起用された選手が対象です。
MF
ミラレム・ピアニッチ:A
中盤ではピアニッチ選手が真価を発揮した前半戦でした。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:67.2%) |
セリエA | 16 (13) | 3 (8) | 1210' |
UEFA CL | 5 (4) | 1 | 364' | |
イタリア杯 | 1 (1) | 0 | 90' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 23 (19) | 4 (8) | 1754' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
アッレグリ監督が期待するレジスタとして実力を遺憾なく発揮し、中盤で欠かすことのできない選手としての地位を確立しました。
大一番に先発出場できるだけの状態を維持することが後半戦の課題となります。負傷が唯一の懸念点と言えるでしょう。
サミ・ケディラ:A-
序盤は苦しんだものの、中盤から本領を発揮しています。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:53.4%) |
セリエA | 13 (12) | 3 (1) | 961' |
UEFA CL | 4 (4) | (1) | 312' | |
イタリア杯 | 1 | 0 | 30' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 19 (17) | 3 (2) | 1393' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
出場時間は 50% 強ですが、ダブルボランチでシーズンを迎えたことを考慮すると十分なプレー時間を確保したと言えるでしょう。ゴール前に顔を出し、3得点を決めた攻撃力も評価ポイントです。
出場した試合で見せるクオリティーは安定しており、後半戦も継続することが期待されます。
クラウディオ・マルキージオ:C
マルキージオ選手にとっては負傷で厳しい前半戦となりました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:17.5%) |
セリエA | 8 (3) | 0 | 287' |
UEFA CL | 1 | 0 | 19' | |
イタリア杯 | 2 (2) | 0 | 150' | |
合計 | 11 (5) | 0 | 456' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
開幕戦には先発しましたが、ひざの負傷を再発して戦線を離脱。復帰後もコンディションが上がり切っているとは言えず、厳しい状況に立たされています。
シーズン後半戦はどれだけ出場機会が与えられるかが注目点でしょう。夏の移籍が現実にあるだけに、起用方法に注目です。
ブレーズ・マテュイディ:A
マテュイディ選手は加入初年度でしたが、瞬く間に適応し、中盤で大きな存在感を発揮しました。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:65.8%) |
セリエA | 18 (14) | 2 (1) | 1301' |
UEFA CL | 6 (3) | 0 | 323' | |
イタリア杯 | 2 (1) | 0 | 94' | |
合計 | 26 (18) | 2 (1) | 1718' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
セリエAの水に馴染むための時間は全く必要とせず、PSG で見せていたプレー水準をイタリアでも披露しています。中盤が 3MF に変更されたことも追い風になったと言えるでしょう。
タフさが売りの選手であり、後半戦も質の高いプレーを見せてくれることに期待です。
ステファノ・ストゥラーロ:C
飛躍が期待されましたが、不完全燃焼だったと言えるでしょう。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:20.9%) |
セリエA | 4 (2) | 0 | 196' |
UEFA CL | 3 (2) | 0 | 214' | |
イタリア杯 | 2 (2) | 0 | 135' | |
合計 | 9 (6) | 0 | 545' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
急造の右 SB としてプレーした柔軟さは評価されるべきです。ただ、本職である MF としてのプレー時間が極めて限定的であり、壁を乗り越えることができていない状況です。
厳しい立場を覆すきっかけのなるプレーを後半戦に見せることができるのかに注目です。
ロドリド・ベタンクール:B+
ボカから新加入したベタンクール選手も、マテュイディ選手と同様に期待されたプレーを披露することに成功しています。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:26.2%) |
セリエA | 10 (5) | 0 | 416' |
UEFA CL | 3 (2) | 0 | 177' | |
イタリア杯 | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 14 (8) | 0 | 683' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
マルキージオ選手が負傷離脱していた序盤戦で与えられたチャンスでクオリティーを示すことに成功しました。実力者の状態が上がるにつれてプレー時間は減りましたが、評価は維持されたままと言えるでしょう。
後半戦は継続したプレー機会を確保することができるのかに注目点です。
FW
ファン・クアドラード:A-
予想に反し、右ウィングとして君臨し続けた前半戦と言えるでしょう。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:53.8%) |
セリエA | 14 (11) | 3 (4) | 953' |
UEFA CL | 5 (5) | 1 (1) | 395' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 57' | |
合計 | 20 (17) | 4 (5) | 1405' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
チャンピオンズリーグ決勝での印象が悪く、大方の予想はポジションを奪われるというものでした。しかし、攻守に高い貢献度を示し、レギュラーとしての立場をより確固たるものとしました。
後半戦も同様の活躍が期待されます。負傷離脱の期間をより短くすることが課題の1つと言えるでしょう。
ゴンサロ・イグアイン:B
ユベントスで最長の出場時間だったのはイグアイン選手でした。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:84.5%) |
セリエA | 19 (18) | 9 (3) | 1598' |
UEFA CL | 6 (5) | 2 | 477' | |
イタリア杯 | 2 | 1 | 41' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 90' | |
合計 | 28 (24) | 12 (3) | 2206' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
セリエAで最高給を得ている選手が残した数字としては物足りないと言わざるを得ません。リーグ戦で2桁得点には到達して欲しかったところです。
ナポリ以外のチームとの大一番で決定的な働きができるかが後半戦の注目点です。
パウロ・ディバラ:A+
飛躍を見せた前半戦と言えるでしょう。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:79.2%) |
セリエA | 19 (14) | 14 (3) | 1293' |
UEFA CL | 6 (6) | 0 | 505' | |
イタリア杯 | 2 (2) | 1 (1) | 180' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 2 | 90' | |
合計 | 28 (23) | 17 (4) | 2068' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
開幕ダッシュに成功し、中盤に息切れ気味となるも十分な成績を残した前半戦と言えるはずです。
まず負傷から回復することが後半戦の課題です。その上でチャンピオンズリーグで強豪チームから消されないだけの存在感を発揮することに期待が持たれます。
ドウグラス・コスタ:B+
D・コスタ選手はセリエAに適応し、徐々に真価を発揮した前半戦と評することが適切でしょう。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:49.4%) |
セリエA | 14 (8) | 1 (4) | 725' |
UEFA CL | 6 (4) | (1) | 380' | |
イタリア杯 | 2 (2) | 1 | 151' | |
SuperCoppa | 1 | 0 | 33' | |
合計 | 23 (14) | 2 (5) | 1289' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
得点やアシストという記録には反映されていませんが、ドリブル突破という点で大きなインパクトを残しています。守備面でも献身的な働きが増えており、後半戦は質の高いプレーを継続することが期待できます。
マリオ・マンジュキッチ:A
マンジュキッチ選手は前半戦の影の MVP です。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:68.6%) |
セリエA | 18 (16) | 4 (2) | 1370' |
UEFA CL | 3 (3) | 2 | 270' | |
イタリア杯 | 1 (1) | 1 | 78' | |
SuperCoppa | 1 (1) | 0 | 72' | |
合計 | 23 (21) | 7 (2) | 1790' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
ウィングを主戦場としているため、得点はそこまで多くはありません。しかし、身体を張って攻守に貢献するプレー姿勢は高く評価されて当然と言えるでしょう。
ディバラ選手を偽9番のように起用する際は状況に応じてウィンガーにも、9番にもなれる能力がありますのでユーティリティー性を活かすためのコンディションを維持することが後半戦のテーマとなるでしょう。
フェデリコ・ベルナルデスキ:B
限られた時間の中で結果を残した前半戦でした。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
2017/18 (出場時間率:22.7%) |
セリエA | 14 (4) | 3 (2) | 443' |
UEFA CL | 4 | 1 | 46' | |
イタリア杯 | 1 (1) | 0 | 86' | |
SuperCoppa | 1 | 0 | 18' | |
合計 | 20 (5) | 4 (2) | 593' | |
全試合 | 29 | ー | 2610' |
出場時間は昨シーズン後半戦にピアツァ選手が記録したものとほぼ同じです。しかし、得点とアシストで結果を残しており、後半戦も出場機会が得られることが予想されます。
守備での身体の使い方やボールタッチという点で改善項目がある状態です。後半戦は改善点で成長が見られるかが課題となるでしょう。