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マテュイディへの差別疑惑、リーグはカリアリへの処分を見送る

 レガ・セリエAは公式サイト上で 2017/18 セリエA第20節での出来事に対する処分内容を発表いたしました。マテュイディ選手への人種差別発言が問題視されたカリアリへの処分はなしとのことです。

画像:カリアリ戦でイエローカードを受けるマテュイディ
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 1月6日にサルディーニャ島で行われた 2017/18 セリエA第20節カリアリ対ユベントス戦の試合中にマテュイディ選手が「人種差別的なブーイングを受けた」という件がメディアで報じられました。

 レガ・セリエAが発表した内容(PDF)は「ユベントスからは差別を目的としたもの」との報告があったが、「マッチコミッショナーや連盟側が確認したところ、その認識はできなかった」というものでした。そのため、嫌疑不十分との理由でカリアリへの処分は見送られています。

 

 おそらく、マテュイディ選手に対する “露骨な人種差別” の証拠はつかめなかったのでしょう。

 「ブーイング=人種差別」という理由で処罰することは非現実的です。この試合ではカルバレーゼ主審のジャッジに不満を溜め込んでいたカリアリのサポーターが試合終了のホイッスルが吹かれると同時に大ブーイングを浴びせているため、これを「サルディーニャ人による差別」という理由で罰する必要性が生じるからです。

 そのため、選手やクラブから申告があった際の確認方法に公平性と中立性を持たせることが必須と言えるでしょう。

 「ピッチとスタンドの間に(中継用の)集音マイクを設置し、差別的なチャントなどが発生したとの申告があった時間帯の音声をチェックして処分を決める」というものが解決策の1つとなるはずです。

 具体的な申告があれば、確認もしやすいですし、音声データに記録されていなければ処分見送りでも一応は納得できる内容となるでしょう。

 また、被害を訴えた側からの要望があれば、検証に用いた音声データはシーズン終了後に開示するとしておくことで隠蔽などの誤解を招く要因を排除することはできると考えられます。

 

 VAR を参考に「逃げ得は許されない」という形での取り組みを本格化させるべき時期に差し掛かっていると言えるのだと思われます。