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アッレグリ監督が 3-4-2-1 へシフトすると予想したガゼッタ・デッロ・スポルト

 ガゼッタ・デッロ・スポルトが11月3日付の記事で、アッレグリ監督がシステムを 3-4-2-1 に変更するのではないかと推測しています。この指摘について、現実味を考察してみることにしましょう。

画像:采配が注目されるアッレグリ監督
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シーズン中にシステムを変更してきたアッレグリ監督

 ガゼッタ紙が「アッレグリ監督がシステムを変える」との記事を書いた根拠はアッレグリ監督がシーズン途中にシステムを毎シーズン変更してきたからです。

  • 2014/15:コンテ前監督の 3-5-2 → 4-3-1-2
  • 2015/16:4-3-3 → 3-5-2
  • 2016/17:3-5-2 → 4-2-3-1
  • 2017/18:4-2-3-1 → ?

 就任初年度はコンテ前監督の 3-5-2 を踏襲し、自らの 4-3-1-2 へとシフトしました。2年目となった 2015/16 シーズンは4バックでスタートしたものの、チームは序盤戦絶不調。3バックに戻して自信を取り戻し、挽回に成功したシーズンでした。

 昨シーズンは 3-5-2 でスタートするも、2017年1月に 4-2-3-1 を閃めき、攻撃型のチームに移行。年末年始あたりで “実験” を行い、成果を残している実績があるだけに今季もシステム変更に踏み切る可能性は大いにあるとガゼッタ紙は判断したのでしょう。

 

ガゼッタ紙が予想する 3-4-2-1 とはどういったものか

 今季、ユベントスの守備陣は強固とは言えませんし、右 SB が弱点となっています。ピアニッチ選手はダブルボランチの方が機能していますし、マンジュキッチ選手は外すことはできません。

 そうした諸般の事情を考慮した結果、3-4-2-1 へのシフトは起こり得るだろうとガゼッタ紙は指摘しています。

  • GK: ブッフォン
  • DF: バルザーリ(ルガーニ)、マテュイディ、キエッリーニ
  • MF: クアドラード、ピアニッチ、ケディラ、アレックス・サンドロ
  • FW: ディバラ、イグアイン、マンジュキッチ

 ガゼッタ紙は「マテュイディ選手を CB の中央にコンバート」と大胆な予想を展開しています。ボールが出せる上、カバー能力があり、対人守備に強いことを考えると可能性はあると言えるでしょう。

 この 3-4-2-1 (3-4-3) ですが、昨シーズンに起用した実績があります。ダニ・アウベス選手を右 MF に、バルザーリ選手を右 SB に起用した時の 4-2-3-1 が該当するからです。ただ、攻撃面でのクオリティー水準を維持・向上させることも必要であり、バランスが問われることにもなります。

 

3-4-2-1 にすると、攻撃陣が飽和状態になる問題点が存在する

 守備に人をかければ、守備力は向上することが期待できます。ただ、その反動は攻撃面に出ることが予想されます。

画像:3-4-2-1 に変更した場合の陣容予想

 中でも「攻撃的な選手が起用できる枠が減ること」が問題となります。4-2-3-1 では4枠だったのが、3-4-2-1 では3枠になるからです。

 その上、イグアイン、ディバラ、マンジュキッチの3選手が3枠に収まることでしょう。クアドラード選手やベルナルデスキ選手を WB で起用するこは可能ですが、守備に強みがある選手ではないだけにシステム変更による守備への波及効果については疑問符が残るところです。

 

 今季はウィンターブレイクを迎えるのは年明け後です。そのため、システムの変更は上位陣との直接対決の結果が出る12月下旬以降になると思われます。アッレグリ監督がその時にどのような決断を下すのかに注目です。