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【採点】 2017/18 セリエA第12節 ユベントス対ベネベント

 雨のトリノ、アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 セリエA第12節ベネベント戦はユベントスが1点のリードを許すも、後半に2得点をあげ、2-1 で逆転勝ちで終えました。

画像:決勝点となる勝ち越しゴールを決めたクアドラード

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2017/18 セリエA第12節 ユベントス対ベネベント
表1:先発メンバー(2017/18 セリエA第12節 ベネベント戦)
  Juventus
[4-2-3-1]
Benevento
[4-1-4-1]
GK 23: シュチェスニー 22: ブリニョーリ
DF 2: デ・シリオ
24: ルガーニ
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
12: アレックス・サンドロ
23: ベナッティ
6: ジムシティ
88: アンテイ
17: ディ・キアーラ
MF 8: マルキージオ
14: マテュイディ
7: クアドラード
10: ディバラ
11: ドウグラス・コスタ
14: ビオラ
10: チチレッティ 画像:キャプテン
13: チブサー
8: カタルディ
77: ラザール
FW 9: イグアイン 90: アルメンテロス

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。GK にシュチェスニー選手が起用され、中盤にはマルキージオ選手が開幕節以来のスタメンを果たす布陣で試合に臨みます。

 一方、ベネベントのデ・ゼルビ監督は 4-1-4-1 を選択。CF にはアルメンテロス選手を起用し、2列目のチチレッティ選手やカタルディ選手が攻撃をサポートする形で試合を迎えます。

 

 試合はユベントスが押し込み展開でスタート。13分に左サイドから切れ込んだドウグラス・コスタのシュートを GK ブリニョーリが弾き、ボールはポストを直撃。16分にはドウグラス・コスタのシュートが今度はクロスバーを直撃するなど一方的な展開となる。

 しかし、先制したのはベネベント。

 ユベントスは19分にゴール正面でアレックス・サンドロのファールで FK を与えてしまう。シュチェスニーは壁を4枚としたが、チチレッティの FK は壁の横を通過し、ベネベントが先制に成功する。

 ビハインドを負ったユベントスは攻勢を強めるも、雨で濡れたピッチもあり、ゴール前での正確性を欠く。クアドラードに2度、FK を含めたディバラには3度の得点機があったが決め切れず。前半は 0-1 で折り返す。

 後半に入ると、人海戦術で守るベネベントにユベントスが攻め続ける色合いがさらに強くなる。その姿勢が実ったのは57分。右サイドからデ・シリオがクロスを入れると、マテュイディが頭で落とす。これをイグアインが左足で上手く合わせ、ユベントスが同点に追いつく。

 その後も勢いを保ったユベントスは66分にアレックス・サンドロからのクロスを右サイドでフリーとなっていたクアドラードがダイビングヘッドを突き刺し、勝ち越しに成功する。

 交代枠を使い切ったユベントスは90分にベタンクールのボール奪取からイグアインが持ち込み、最後はベタンクールがシュートを放つも、これは GK ブリニョーリにセーブされていまう。それでも試合はリードを守り切ったユベントスが 2-1 で勝利し、セリエAの連勝を4に伸ばした。

 

 出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 5.5
 動きや反応は良かったが、失点のシーンでは壁の作り方で失敗し、ツケを払うことになった。この点は反省点である。

DF: デ・シリオ 6.0
 同点のきっかけとなるクロスを供給。守備でも落ち着いて対応していた。右サイドを活性化するための効果的な攻め上がりが要求されることになるだろう。

DF: ルガーニ 5.5
 1対1での強さを見せていた一方、ビルドアップでの落ち着きが不足していた。GK もビルドアップのピースとして使う落ち着きが欲しいところだ。

DF: キエッリーニ 6.0
 流血しながらも、最終ラインで奮闘。状態の良さを示し、高く設定された守備ラインでも期待された役割を果たした。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 クアドラードに供給したクロスの精度は見事だったが、自陣内での信じられないパスミスなど明らかに調子を落としている。ピッチ外に集中できない要因があるかのようだ。

MF: マルキージオ 6.5
 中盤でボールを散らし、カウンターの芽を摘み取るなど上々のパフォーマンスを示した。上位陣との直接対決を前に復調していることは大きい。

MF: マテュイディ 6.5
 運動量を示し、エリア内に出没するなど持ち味を発揮した。クロスからのヘディングシュートを枠に飛ばしていれば、MVP になっていたかもしれない。

MF: クアドラード 7.0
 右サイドからの崩しでチャンスメイクし、攻撃にアクセントを加えていた。前半はパワーシュートで2度ほど決定機を外したが、最後に帳尻を合わせる決勝点を取ったことは大きい。

MF: ディバラ 6.0
 相手エリア内の手前でボールを引き出し、そこからの崩しを見せる。自ら FK を獲得し、得点チャンスを作り出したが、得点を決め切るほどのキックの精度は備わっていなかった。

MF: ドウグラス・コスタ 6.0
 前半は左サイドを突破し、惜しいシュートを放つなど見せ場を作っていた。周囲との微妙なズレがフィットすれば、さらに脅威となる威力を見せつけた。

FW: イグアイン 7.0
 シュートの巧さを見せつけ、同点ゴールを奪取。前線からのプレッシングにも鋭さが加わり、動きが格段に良くなっている。代表戦明けの大一番が続く試合で良いパフォーマンスを継続できるかが注目点である。

 

【交代選手など】

MF: マンジュキッチ ー
 78分にドウグラス・コスタとの交代で出場。前線からのプレスには積極的だったが、自陣内でのつなぎは軽率で相手にボールを奪われるなど集中力を欠いていた。

MF: ベルナルデスキ ー
 クアドラードとの交代で81分から出場する。右サイドに入るも、デ・シリオとの連携が未完成であり、持ち味を見せることが全くできなかった。

MF: ベタンクール ー
 ディバラに代わり87分から出場機会を得る。非常に限られた時間だったが、素早い動きからボール奪取を複数回見せ、その内の1回はカウンターから自身の枠内シュートにつなげるなど存在感を見せた。

 

アッレグリ監督 6.0
 前半の出来は大いに反省しなければならない。スポルティング戦と同じことになってしまっていたからだ。だが、後半に勝ち越したことは評価されるべきだろう。反省点を活かし、チームの向上に結びつけることが期待されている。

アビッソ主審 5.0
 能力不足。ボールを先に突いたアレックス・サンドロのファールを取り、接触があったイグアインにシミュレーションでイエローを出すなど散々なレベルだった。VAR を活用できなかったことも問題である。