土曜日開催となったセリエA第11節ミラン戦はイグアイン選手のドッピエッタの活躍でユベントスが 0-2 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
AC Milan [3-4-2-1] |
Juventus [4-2-3-1] |
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GK | 99: ドンナルンマ | 1: ブッフォン |
DF | 17: サパタ 13: ロマニョーリ 68: ロドリゲス |
26: リヒトシュタイナー 24: ルガーニ 3: キエッリーニ 22: アサモア |
MF | 20: アバーテ 79: ケシエ 21: ビリア 11: ボリーニ 8: スソ 10: チャルハノール |
5: ピアニッチ 6: ケディラ 7: クアドラード 10: ディバラ 17: マンジュキッチ |
FW | 7: カリニッチ | 9: イグアイン |
ミランのモンテッラ監督は 3-4-2-1 を選択。ロマニョーリ選手が CB の中央を務め、最前線のカリニッチ選手をスソ選手とチャルハノール選手がサポートする陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。ルガーニ選手とキエッリーニ選手が CB のコンビを組み、左サイドにはアサモア選手とマンジュキッチ選手が先発する布陣で試合に臨みます。
試合は開始からミランが攻め立て、ユベントスは後手に回る展開で始まる。しかし、ユベントスが前線からプレスをかけ始めると、情勢はほぼ互角の状態に戻り出す。
先にスコアを動かしたのはユベントス。23分にピアニッチが入れた縦パスをディバラがイグアインへと落とす。これを右に動きながら受けたイグアインが右足を素早く振り抜く、先制点を決める。
対するミランはサイドからのクロス攻撃に活路を見出そうとするも、カリニッチとのタイミングがわずかに合わず、シュートを打つまでには至らない。
それでも前半アディショナルタイムの46分にリカルド・ロドリゲスが入れたクロスをチャルハノールが頭でフリック。カリニッチに決定機が訪れたが、シュートは飛び出したブッフォンの身体に当たり、クロスバーを直撃。
この跳ね返りをチャルハノールがヘディングで押し込もうとしたが、こちらはルガーニが身体を張って弾き出すことに成功。ユベントスは1点のリードを持って前半を折り返す。
後半に入っても、クロスで攻めるミランを中央で固めて守るユベントスが耐える時間が続く。
すると、63分に守り続けてきたユベントスが牙をむく。左サイドをアサモアがドリブルで持ち上がり、中へと切れ込んで中央にパスを入れる。ディバラがまたいだボールは背後にいたイグアインへとつながり、1点目と似た位置から今度はニアサイドのポストをかすめるシュートで2点目が生まれる。
リードを2点差としたユベントスは守り切るため、両 SB とボランチを選手交代し、最後まで集中力を切らさない。交代策も功を奏し、試合はこのまま 0-2 で終了。ユベントスはリーグ戦3連勝となった。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 7.0
カリニッチのシュートをセーブするなど動きの良さを見せ、チームの勝利を呼び込んだ。主将としても素晴らしい働きだった。
DF: リヒトシュタイナー 6.0
右サイドで攻守において奮闘した。守備は安定し、攻撃ではクアドラードのサポートを的確にできていた。
DF: ルガーニ 7.0
安定したプレーに加え、チャルハノールのシュートを身体に当てて防ぎ、リードを守ることに成功した。大一番でのパフォーマンスが自信になることだろう。
DF: キエッリーニ 7.0
カリニッチやスソなど危険な選手にタイトなマークを行い、仕事をさせなかった。良い休養を取ることができたのだろう。
DF: アサモア 7.0
スソに攻撃のアクセントを加えさせることなく、試合から消し去ることに成功した。2点目につながるドリブルからのラストパスも状況が見えており、素晴らしい内容だった。
MF: ピアニッチ 6.0
中央でボールを動かし、インターセプトという形で守備にも貢献した。冷静さがあり、1点目の起点となる縦パスの精度は非常に高いものだった。
MF: ケディラ 6.0
中盤で汗をかき、対面したケシエを圧倒した。また、機を見てボックス内に顔を出すなど動きという点でもチームに貢献した。
MF: クアドラード 6.5
右サイドを得意のスピードで攻め上がり、単独のドリブルでも局面を打開するなど攻撃面で常に優勢だった。守備も献身的に行っており、良いパフォーマンスを見せていた。
MF: ディバラ 6.5
落としやスルーという形で2得点に深く関与した。また、DF と MF の間でボールを受けてターンして攻め込むなど攻撃能力の高さも見せつけた試合だった。
MF: マンジュキッチ 6.0
普段よりも守備に重きを置き、献身的なプレーに終始した。攻撃面で顔を出す頻度は多くなかったものの、チームプレーに徹していた。
FW: イグアイン 8.0
シュートチャンスを確実に得点に結びつけた。また、守備に入ってチームを鼓舞するなど文句を付けることが極めて困難なパフォーマンスだった。
【交代選手など】
DF: バルザーリ 6.0
65分にリヒトシュタイナーとの交代で出場。老獪な守備で右サイドを固め、チームのクリーンシート達成に貢献した。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
アサモアに代わり、70分からプレーする。左サイドの守備と前方にできたスペースに攻め上がって時計を進め、期待された仕事を遂行した。
MF: マテュイディ ー
ケディラとの交代で81分から出場する。ボールを保持するミランの中盤にプレスをかけ、時間を与えず攻撃を単調化させ、最後の仕上げを行った。
アッレグリ監督 7.0
ビッグマッチにおける守備陣の緩慢さが懸念されたが、最後まで集中力が切れることなく守り切らせたことは大きい。試合に向けた準備や采配も的確であり、良い仕事をしたと評価されるはずだ。
バレリ主審 6.5
試合がナーバスな展開にはならず、上手くコントロールしたと言えるだろう。もう 1〜2 枚はカードを出していても良かったと思われる。